カトリックの動きとは? わかりやすく解説

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カトリックの動き

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/01/01 06:38 UTC 版)

中国のキリスト教」の記事における「カトリックの動き」の解説

2010年12月25日には、ローマ教皇ベネディクト16世バチカン市国サン・ピエトロ広場クリスマス恒例説教行った際、先2010年11月より中国政府中国共産党による、バチカン未承認カトリック司教任命バチカン公認司教弾圧含めた中国国内におけるカトリック信者の弾圧について、「宗教良心の自由対す制限があっても心を失うことなくキリスト教会への忠誠保ち希望の炎をともし続けるよう」訴え、また「政治宗教指導者に、信教の自由尊重する考えもたらされることを願う」との異例メッセージ述べたバチカン声明に対して中国国家宗教事務局は「極めて無礼根拠がない」と反論し中国天主教愛国会劉柏年名誉議長バチカン非難した。しかし、中華人民共和国政府公認中国天主教愛国会は、バチカンのみならず日本をはじめ、各国司教評議会にも正統カトリック組織とは認められていない中国歴史的に関わりの深いイエズス会初のローマ教皇であるフランシスコ就任当初から中華人民共和国政府との関係改善目指す意向示しており、2018年9月22日バチカン中国との間で長年対立事項だった聖職叙任権の問題暫定合意至った発表したバチカンは、中国政府独自に任命した中国天主教愛国会司教7人を追認する一方中国フランシスコ法王カトリック教会トップ公認するなどの内容盛り込まれている。この合意は、巨大な人口を持つ中国布教行いたいバチカン側が、中国に対して大幅に譲歩したとの観測もあり、中国国内地下教会信者たちは、「自分たちは見捨てられるではないか」という大きな不安に襲われているとされる法王は、「分裂乗り越え中国カトリック共同体一体になるべきだ。(合意は)過去の傷を癒し中国すべての信者親交回復する前例のないプロセスになる」と語り中国信者行動促した合意はあくまで暫定であるため、現在の地下教会司教信者処遇などなお不透明な部分も多い。法王は、地下教会信者念頭に「彼らはこれから苦しむだろう」「和平合意結ばれる時は、双方とも何かを失うのが通例だ」と語り弾圧よりも対中関係優先した受け止められかねない発言をしており、中国地下教会信者は、法王に対して失望の声が一層高まる可能性がある。カトリック教会内部では、この合意根拠に、中国政府信者服従を迫るのではないかという危惧があるという。

※この「カトリックの動き」の解説は、「中国のキリスト教」の解説の一部です。
「カトリックの動き」を含む「中国のキリスト教」の記事については、「中国のキリスト教」の概要を参照ください。

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