オランダ妻は電気ウナギの夢を見るか?
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「ストロベリーポルノシリーズ」の記事における「オランダ妻は電気ウナギの夢を見るか?」の解説
『オランダ妻は電気ウナギの夢を見るか?』は、1984年11月に光栄マイコンシステムによって発売された。ジャンルとしてはロールプレイングゲーム、アドベンチャーゲームに分類される。FM-7版はカセットテープ、5インチ2D、3.5インチ2DD媒体で、PC-9801版は5インチ2DD媒体で、PC-8801版はテープもしくは5インチ2D媒体でそれぞれ販売された。本作のパロディ元となった作品はフィリップ・K・ディックの長編SF小説『アンドロイドは電気羊の夢を見るか?』である。リリース当時、光栄の専務だった襟川恵子がゲーム中に収録されているグラフィックスの制作も手掛けた。 ゲーム内容 私立探偵である主人公が火星から脱出し人間になりすましたダッチワイフ「北極6号」3体を捜索する設定で、東京の歓楽街を舞台として進行する。上述した『団地妻の誘惑』や、『信長の野望』等の歴史ゲームと同じく、主人公のパラメータをルーレットで決定するシステムをとっており、プレイヤーはマップ画面上に表示される主人公を操作して移動し、画面に表示されているキャラクターと会話を行うことで情報を入手する。マップ内の店に入るとアドベンチャー画面に移行し、コマンドを選択してゲームを進めていくことになる。プレイヤーは聞き込みや調査の過程で性行為に及ぶことが可能で、性行為を行うことでダッチワイフと人間を判別できる。しかしながら、無防備の状態でダッチワイフとセックスすればすぐさま射精へ至りゲームオーバーとなるため、登場するアイテムなどを駆使してゲームを攻略していくシステムとなっている。 評価 主人公が街中でナンパする設定となっているが、警官にも性交を迫れるシステムとなっており、『超エロゲー』の著者・多根は「マンガ『デトロイト・メタル・シティ』を20年以上も先取り」した内容と評価し、襟川の発想力に脱帽している。ウェブサイト「電脳世界のひみつ基地」上でライターの松田はこのような点を含めてよくあるエロパロディの域を出ていない「なかなかアホな内容」と言及した。前田尋之は本作の元になった『アンドロイドは電気羊の夢を見るか?』を踏まえた上で、本作は「SFというより『すこしふしぎ』なゲームである」と述べている。一方、宮本直毅は作品の内容に関しても「念の入ったパロディ」と表現した上で、平面マップを移動するシステムについて1979年にリリースされた『ウルティマ』による2Dフィールド型RPGの流れを汲んでいると考察を加えている。
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