ウィトルウィウス・ブリタニクスとは? わかりやすく解説

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ウィトルウィウス・ブリタニクス

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/01/15 18:58 UTC 版)

コーレン・キャンベル」の記事における「ウィトルウィウス・ブリタニクス」の解説

キャンベル主要な出版物として「ウィトルウィウス・ブリタニクス」(Vitruvius Britannicus, or the British Architect... ) が挙げられる。本著は1715年から1725年にかけて全3巻発行された。(さらに続編がジョン・ウルフィー (John Woolfe) とジェームズ・ガンドン (James Gandon、1743年-1823年) (英語版) により編集され、既に有名になっていたタイトル使って1767年1771年出版された。) エリザベス朝において発行されたジョン・シュート (John Shute、1563年没) (英語版) による「First Groundes 」以来初めてのイングランドの建築作品集である。経験論流れをくみ、研究論文ではなく基本的にデザインカタログであり、イニゴー・ジョーンズ (Inigo Jones1573年-1652年) やクリストファー・レン (Christopher Michael Wren、1632年-1723年) 、及びキャンベル自身その他のその時代における主要な建築家達によるイギリスの建築物の凹版画掲載されている。 キャンベル導入部概要において、バロック様式の「無駄」について持論展開しイギリス建築諸外国からの独立宣言した。また彼はその巻をハノーヴァー朝ジョージ1世 (George I、1660年-1727年) に捧げた1725年発刊され第3巻には、急速に時代遅れになりつつあったバロック様式による、樹木生い茂った農園通って裁判所パルテール (幾何学的にレイアウトされた装飾花壇) (英語版) に通じまっすぐな並木道のある、庭園公園全体デザインいくつか収録されている。 建物平面図 (plan) や断面図 (section) 、立面図 (elevation) で示されたが、いくつか俯瞰視点よるものだった。この本に掲載され図面デザインは、キャンベル思索的な枠組み組み込まれる以前のものであった。「ウィトルウィウス・ブリタニクス」の成功18世紀イギリスアメリカにおけるネオパッラーディオ建築普及大きな役割果たした例えば本著の図16ロンドンにあるサマセットハウスレンダリングは、アメリカの建築家ピーター・ハリソン (Peter Harrison1716年-1775年) (英語版) が1761年ロードアイランド州ニューポートのブリックマーケット (Brick Market) (英語版) を設計する際にインスピレーション与えたキャンベルは、全盛期には極めて卓越したスコットランド建築家で、キャンベルに「スコットランドにおいて最も経験豊富である。」「と言われ初期のネオパッラーディオ主義者ジェームズ・スミス (James Smith1645年-1731年) (英語版) からまる若者のように影響受けた素晴らしレンダリング版画掲載され幾分商業的な本著は、ホイッグ党による寡頭政治の中、カントリーハウスヴィラブーム始まりのちょうどいいタイミング出版された。キャンベルはすぐに第3バーリントン伯爵リチャード・ボイル (Richard Boyle, 3rd Earl of Burlington1694年-1753年) に採用された。伯爵バーリントンハウスでのジェームズ・ギブス (James Gibbs1682年-1754年) (英語版) の役割キャンベル交代させ、彼自身イギリスのネオパッラーディオ建築中心になることとした。1718年キャンベルクリストファー・レン替わって王室建設局 (Royal Board of Works) (英語版) のサーベイヤー・ゼネラル (Surveyor General王室建設局の最高技監職名) (英語版) となったウィリアム・ベンソン (William Benson1682年-1754年) (英語版) の代理人任命されたが、この採用バーリントン伯爵推薦よるものだった。しかし在任期間1年短くベンソン建設局を去る時キャンベルもそれに従った

※この「ウィトルウィウス・ブリタニクス」の解説は、「コーレン・キャンベル」の解説の一部です。
「ウィトルウィウス・ブリタニクス」を含む「コーレン・キャンベル」の記事については、「コーレン・キャンベル」の概要を参照ください。

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