イングランド統治時代とは? わかりやすく解説

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イングランド統治時代

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/18 03:51 UTC 版)

キプロス王国」の記事における「イングランド統治時代」の解説

イングランドリチャード1世十字軍としてエルサレム王国救援に向かう途中彼のイングランド艦隊一部が嵐に遭い地中海東ローマ帝国キプロス島漂着したこの頃ビザンツ帝国皇族イサキオス・コムネノス (en) がキプロス拠って反乱をおこし、帝国から自立していたのだが、彼はイングランド艦隊漂着船に乗っていた乗組員らを捕縛監禁したその後リチャード王の妹ジョーンと王の花嫁ベレンガリア乗った船が嵐で漂流し同じくキプロス島にたどり着いた。しかしイサキオス彼女ら下船も許さなかった。この後すぐ、リチャード王艦隊引き連れキプロス到着したリチャード王は、最初キプロス占領する意思無かったのだが、イサキオスこれまでの悪行聞きつけると、イサキオス討伐すること決意した。この時、イサキオスには、政敵であるビザンツ帝国皇帝アンゲロス家から自らを守ってもらうためにサラディン密約結んでいるという噂が立っていたこともこの決意影響していると言われている。 そんなキプロス島は非常に戦略的に重要な拠点であり、聖地遠征前線基地にはもってこいの島であったそれゆえ前述イサキオス悪行のこともあったリチャード王は島を占領することを決めた。そして、イングランド軍をリマソール浜辺上陸させてキプロス軍と対峙させ、イングランド弓兵重装騎士にそれを援護させた。コムネノスとその家臣らは夜までに丘の上撤退したが、リチャード王はそれを見つけ出し、彼らの野営地襲撃したまたしてもコムネノス数人の供と逃げおおせた翌日キプロス貴族らはリチャード王降伏し忠誠誓った。それからしばらくしてコムネノスリチャード王に対して20,000マルク賠償金500人の重装騎士を提供しリチャード王の妹と花嫁引き渡し、また彼の善行担保として自身居城差し出した。 しかしコムネノスは、リチャード王の気が変わって自身殺されてしまう恐れ危惧し上記のものをリチャード王提供したのち、再び逃走し、カンタラの砦に逃げ込んだ5月12日リチャード王花嫁ベレンガリアとの結婚式キプロスにて取り行ったそれより週間後、コムネノスボートビザンツ帝国本土逃げよう試みたものの、キプロス島東端の岬に流されてしまった。彼はリチャード王捕まりシリアのマーカポッスの城に幽閉されそのまま亡くなったそうこうしているうちに、リチャード王は再び聖地への遠征再開した。彼は、ギー・ド・リュジニャン率い十字軍援軍合流してそのままアッコンへと旅立ったその際リチャード王キプロスRichard of Canville ・ Robert of Thornham の2人家臣守備隊長として残していった。 リチャード守備隊長は、彼に反発したキプロス住民財産押収したまた、彼はキプロス法律伝統維持する代わりに、その住民らに50%もの財産税負担させた。そして住民らに顎髭を剃るよう命じた。(←彼らの慣習?) 守備隊らの圧政への不満を高めたキプロス住民は、イサキオス親族らを擁して反乱起こしたが、ロバート守備隊長によって鎮圧され反乱首謀者処刑された。その際リチャード守備隊長は、ロバート守備隊長が行った反乱首謀者対す勝手な処刑非難したキプロス王位主張する者をリチャード王承認なしに処刑することは、イングランド王家対す侮辱であるとみなしたからだ。イングランド統治下におけるキプロス島歴史Chronicle of Meaux Abbey詳細に記されている。この Meaux Abbey修道院長ロバート守備隊長縁戚であったこともあり、内容ロバート守備隊長依るものが多い。

※この「イングランド統治時代」の解説は、「キプロス王国」の解説の一部です。
「イングランド統治時代」を含む「キプロス王国」の記事については、「キプロス王国」の概要を参照ください。

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