イングラム・スタンダード
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/12 06:04 UTC 版)
「イングラム (機動警察パトレイバー)」の記事における「イングラム・スタンダード」の解説
篠原重工八王子工場製造、警視庁警備部特科車両二課所属の純警察用レイバーおよび、篠原重工八王子工場製造の民間向け警備用レイバーである(形式番号:AVS-98Mk-II)。 漫画版、テレビ版にほぼ同じデザインの物が登場するが、両者の扱いは若干異なる。テレビ版ではイングラム・エコノミーの改良型という位置づけで、一般販売もされている。漫画版ではイングラムの発展・量産型として96式改に替わる第一小隊の新鋭機として登場。 乗り込みハッチはイングラムとは異なり、頭部が後方に倒れ、コクピット天井が開閉するタイプになっており、開閉操作レバーはちょうどイングラムにおける桜の代紋がある部分に存在する。 テレビ版 登場自体は漫画版よりもこちらが先。テレビ版では、あまりに貧弱だった「イングラム・エコノミー」を改良した機体として登場した。同様にイングラムのソフトウェアを踏襲しており、AV計画のために開発されたソフトはすべて使用可能。次期パトレイバーとして性能・コスト面の両立を目指して開発された機体で、イングラムに迫るほどの高性能を誇る。 機能と出力を強化した機体として篠原重工の自信作だったが、最終テストにおいて野明の駆る1号機に敗退。AV-98のOSが実戦・訓練の積み重ねにより学習を積んでいたことと搭乗者の資質というソフト面の差が勝敗を分けたとされる。しかし、それらによって覆される程の性能差ならばあえて新型機を導入するメリットは少ないと判断され、新型機導入案は白紙になった。 その後警備用として、ある程度パワーダウンした上で一般へ向けて販売されることになる。テロリストが使用し、特車隊と対峙する場面も見られた。 漫画版 新たに発足予定だった特車二課第三小隊への納入が半ば内定していたが、その話が流れてしまったために一旦保留となっていた。のちに96式改の後継機として第一小隊に配備され、1号機には石和巡査部長、2号機には古賀巡査が搭乗した。 アニメ版で起こされたオリジナルデザインが若干の設定変更を加え漫画版にフィードバックされるかたちで登場。形式名は「AVS-98」となり「Mk-II」はつかず、「スタンダード」の名称もない。警察用に桜の代紋、パトライトなどの装飾が加えられている他、シールドや肩部の形状にも細かな差が見られる。イングラムと同等のスタンスティック、リボルバーカノンを使用する。漫画版においてはあくまでイングラムの発展改良型という位置づけのため、性能面では本来イングラムには劣らず、扱いやすくもなっているという。次世代OSへの対応も見越し、部分的にはイングラムより複雑な個所もある。 その初陣の相手は、因縁のグリフォン。性能面では劣るものの、石和巡査部長は一度はこれでグリフォンを締め上げたことがある。特機研修所にも同型の機体が配備されており、HOSのテストに用いられた。作中では今のところ警察への納入があるだけで一般への販売はされていないものの、第15巻では篠原本社ビルのロビーのモニターに映る非警察用の機体の姿がある。
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