イサオと幸江について
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/17 05:26 UTC 版)
幸江は、イサオに真面目に働いてほしいと思っているが、中々働かず幸江が頼んでもらってきた仕事も「勝手なことをするなー!」などと断る。 イサオが乗り気じゃないため、入籍していない。 イサオが家の内外で面倒を起こす度に幸江が後片付けや相手への謝罪や弁償をする役目となっている。 前述の通り、乱暴な性格のイサオだが幸江に直接手をあげるなどの暴力行為は一切したことがなく、ちゃぶ台をひっくり返す時も幸江にケガをさせないように配慮して投げている。ただし、過去に一度だけはずみで幸江がケガをしてしまい(「隣のおばちゃん」の部屋ごしにちゃぶ台をひっくり返す音によるもので、詳細は不明)救急車で運ばれたことがある。 時々イサオは、「出て行けー!!」と幸江を追いだすことがある。しかし、その場合もイサオが後から呼び戻しに行ったり、家を出された幸江の方もイサオの夕食を心配して牛丼をそっと窓から届けるなど、お互いを気遣う行動を取る。 幸江は何度か風邪などで入院したことがあり、決まってイサオが見舞いに訪れる。しかし、その度に幸江は嬉しくて体調が悪いのに、ついイサオの世話を焼いてしまう。 たまにイサオからプレゼントとして、よそから見ればありがた迷惑なものや下心(金を借りるため)として渡されるが、それでも幸江は喜んでいる。 森田家康 幸江の父。イサオに幸江との入籍を勧めるなど、幸江の幸せを願っている。しかし、金をせびったり、ちゃぶ台をひっくりかえしたりと、やっていることはイサオとたいして変わらない。あさひ屋のマスターの気持ちを知っていてたびたびタカる。 口の左側にあるホクロと幸江と同じ伏し目がちな目が特徴。 1人暮らししていて、幸江からは手紙で「ありのままの生活状況」を書いた後に「私は幸せです。心配しないで」と書かれるが、不安になるだけである。そのこともあって知り合いに幸江のことを聞かれる度に「夫は大蔵省に勤めるエリートで、去年の文化の日で大安吉日に結婚式をあげた」などと嘘をついている。 あさひ屋のマスター 幸江が働く定食屋の主人。幸江に惚れている。しばし、幸江にアプローチするが、袖にされる。 幸江には積極的にアタックするものの、イサオのことを恐れているため直接には何も言えない。 幸江のことを考えて行動するあまり、客がいるのに店を放ったらかしに店を開けることがある。 「幸ちゃん君を、幸せに、したいんだー」という言葉が気に入っているらしく、これを掛け声にしてゴルフのショットやボウリングをやると好スコアが出やすくなるらしい。その他 一時、寂しさを紛らわせるためにあさひ屋の常連客に連れられて行った風俗店で働く「幸江」という風俗嬢と知り合って、仲良くなったことがある。 妻は既に亡くなっていて、今は1人暮らし。 あさひ屋で被っている帽子を私生活でも被っており、寝る時もお風呂に入る時も抜いだことがない。 隣のおばちゃん(苗字は「福本」というらしい) 幸江とイサオが住むアパートの隣りの部屋に住む初老の女性。夫婦喧嘩の仲裁役や幸江の愚痴、過去話などの聞き役と相談相手になる。町内会長に惚れている。家族について 娘が大分にいるとのことで、お酒が送られてきたことがある。 夫は既に亡くなっているが、回想シーンとして生前の夫との生活が描かれたことがある。ちなみに夫は薄毛でメガネをかけて、「隣のおばちゃん」より年上。「甲斐性なし」などと嫌味を言って冷めた態度で接していたが、独り身になった今は後悔している。加えて、隣に住むイサオと幸江を「ダメな男との不憫な生活」と思いながらも賑やかな夫婦生活を羨む一面がある。その他 幸江にとっては、お母さん代わりのような存在で仲良くしている。ただし、幸江から実際に「お母さんみたい」と言われた時に隣のおばちゃんが一瞬喜んだが、『ということは、イサオ=義理の息子』と想像して「よしとくれ!」と強く否定していた。 幸江に対し時々お金を貸してあげている。 お茶漬けが好きらしく、よく食べている。 好意を持った町内会長からは、色々なものを購入させられるが、本人は「好きになったから仕方ない」と半ば諦めながらも納得している。 町内会長 元は「隣のおばちゃん」とは、ただの茶飲み友達で、表向きは、品があって優しそうな雰囲気のおじさん。 実はマルチ商法にはまっているらしく、「隣のおばちゃん」に怪しげな商品を勧める。 タロー イサオの子分的存在で、よくギャンブルを一緒にしたり酒を飲んでいる。 タローも遊び人らしく、時々イサオ(というより、幸江)にお金を借りに来る。また、イサオから言われて、2人で幸江から何とかしてギャンブルに使う金を(タローは、渋々と言う感じで)手に入れようとする。 タバコはラークがお気に入り。 タローの女 タローの彼女か妻か、名前など詳細は不明。タローよりしっかりした性格。 幸江や「隣のおばちゃん」と仲が良く時々一緒に出かけたりしている。 風俗嬢の幸江 風俗店で働く「幸江」という名前の風俗嬢。といっても太ったおばさんで、御世辞にも美人とは言えない。 マスターとは風俗嬢とただの客の関係だったが、マスターから本物の幸江に受け取ってもらえなかったプレゼントやレストランでの夕食などで持て成されたことから仲良くなった。見た目に似合わず意外と女らしい性格。また、行動的な性格で、あさひ屋に普通の客として来たり、マスターの寝ている間に開いていた勝手口から部屋に入って朝ごはんを作ったりして、どちらもマスターから叱られている。 熊本さん 幸江の中学生時代の同級生にして、真の友。結婚し一人娘をもうけた後、夫の転勤で上京、幸江と再会する。
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