アルメニア料理
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/30 06:44 UTC 版)
アルメニアのマンティは他の地域のマンティははっきりとした違いが有り、通常蒸すのではなく焼くもしくは揚げて調理され、大きさも小さい傾向にある。アルメニア料理(英語版)では、マンティには細切れにした羊肉もしくは牛肉 (牛肉はあまり一般的ではない) に、みじん切りにしたタマネギと様々なその他の香辛料を加えて作る。マンティはまず最初にバターで軽く炒めた後、トマトをベースにした出汁で茹でるもしくは蒸し上げられ、ガーリックヨーグルトを上に乗せて供される。また、焼いた後に鶏肉ベースの出汁をかけて供されることもある。乾燥させたスーマックや胡椒が味付けのためヨーグルトとともに散りばめられる。個々のマンティの大きさは団子のような小さいものから硬貨の大きさまで様々であり、地方や作り手によって様々である。マンティはアルメニア西部地域の人々にとって馴染みのある料理であるが、東部地域のアルメニア人の間では、マンティはヒンガルと呼ばれることが多い。 複数の研究者によると、マンティは13世紀にモンゴル帝国とアルメニアでかわされた同盟の結果、文化交流により初めてキリキア・アルメニア王国に到達した。朝鮮のマンドゥもまた14世紀にモンゴルを通して朝鮮に到達したとされている。しかし、マンティが中東発祥の料理であり、シルクロードを通して朝鮮や中国などの東アジアへと広まっていった可能性を否定する研究者もいる。
※この「アルメニア料理」の解説は、「マンティ」の解説の一部です。
「アルメニア料理」を含む「マンティ」の記事については、「マンティ」の概要を参照ください。
- アルメニア料理のページへのリンク