アルゴー船の冒険
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何人かのラピテース族はアルゴー船の冒険に参加した(下記リストはラピテース族の参加者)。文献によってはペイリトオスを加えているが、ロドスのアポローニオス『アルゴナウティカ』ではペイリトオスはテーセウスとともに冥府に捕えわれていたために不参加とされる。アポロドーロスはカイネウスの名前を挙げているが、一般的なカイネウスの系譜伝承と一致していない(ヒュギーヌスのリストに、同様の系譜伝承を備えた別人のカイネウスがおり、クレータ人となっている)。対してロドスのアポローニオスはカイネウスの息子コローノスを挙げており、さらにヒュギーヌスはコローノスに加えて、ポーコス、プリーアソスの名前も挙げている。 ポリュペーモス ロドスのアポローニオスはラピテース族の参加者の1人ポリュペーモスについて述べている。彼はヘーラクレースの少年ヒュラースが泉のニュムペーにさらわれたとき、誰よりも早くそれに気づいて、ヘーラクレースに少年の行方が分からないことを伝えた。2人はヒュラースを探したが発見できず、その間に他のアルゴナウタイたちは出航してしまった。そのためポリュペーモスはその地にとどまって、キオス市を創建した。 ラピテース族の参加者リスト 以下はアポロドーロス(Ap)、『アルゴナウティカ』(AR)、ヒュギーヌス(Hy)による。 50音順名前綴り(el)綴り(la)ApARHy順-01 カイネウス Καινεύς Kaineus ○ 順-02 コローノス Κόρωνος Korōnos ○ ○ 順-03 プリーアソス Priāsos ○ 順-04 ペイリトオス Πειρίθοος Peirithoos ○ 順-05 ポーコス Φῶκος Phōkos ○ 順-06 ポリュペーモス Πολύφημος Polyphēmos ○ ○ ○ 順-07 モプソス Μόψος Mopsus ○ ○
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アルゴー船の冒険
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/18 11:51 UTC 版)
パイアーケス人の系図(ホメーロス『オデュッセイア』より) エウリュメドーン ポセイドーン ペリボイア ナウシトオス レークセーノール アーレーテー アルキノオス ラーオダマース ハリオス クリュトネーオス ナウシカアー ロドスのアポローニオスの叙事詩『アルゴナウティカ』によると、アルゴナウタイが訪れたとき、アーレーテーの夫アルキノオスは国を挙げて盛大にもてなした。その後、コルキス人が島を訪れて王女メーデイアの引き渡しを要求した。メーデイアはアーレーテーにすがりついて懇願した。「どうか私をコルキス人に引き渡して、父アイエーテースのもとに帰らせることをしないでください。誓って言いますが、私は自ら進んで彼らと家を出たのではありません。恐怖に急き立てられ、他に良い考えも浮かばず、こうするより他になかったからです。私は今でも清らかなままです」。 その夜、アレーテーは夫にどうするつもりなのか尋ねた。するとアルキノオスはもしメーデイアがまだ処女である場合はコルキス人に引き渡すが、彼女がすでにイアーソーンと男女の関係になっているならば2人の仲を引き裂くつもりはないと話した。そこでアレーテーはその夜のうちに夫の考えをアルゴナウタイに伝えたので、メーデイアとイアーソーンは神聖なマクリスの洞窟で結婚し、初夜を迎えた。翌日、アルキノオスはメーデイアがイアーソーンの妻となっていることを理由に、コルキス人への引き渡しを拒否する裁きを下した。コルキス人はアイエーテースの怒りを恐れ、帰国を諦めて島に住み着いた。アルゴナウタイの出港に際してはアルキノオスと同様にアーレーテーも多くの品を贈り、さらにメーデイアのために12人の侍女を与えた。
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アルゴー船の冒険
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/18 10:11 UTC 版)
『アルゴナウティカ』などのアルゴー船の冒険譚では、イアーソーンとメーデイアは帰国の航海の途上でパイアーケス人の島を訪れる。それはアプシュルトス殺害の罪を魔女キルケーに浄められた後のこととされている。一方、ヒュギーヌスではイストリア半島にあるパイアーケス人の国を訪れたのちにアプシュルトスの殺害が語られている。 アルキノオスは訪れたアルゴナウタイを国を挙げて盛大にもてなした。その後、コルキス人がアルゴナウタイを追いかけて島に上陸して、メーデイアの引き渡しを要求し、それがすぐに果たされないのであれば島に対して戦争を起こすと脅した。しかしアルキノオスは平和的な解決を望んでコルキス人をなだめた。アルキノオスはゼウスの裁きを無視することなく、またコルキス王アイエーテースを軽んじることのない、万人に最善と見なされる裁きを下すべきであり、もしメーデイアがまだ処女であるならば彼女はコルキスに帰されるべきであるが、彼女がすでにイアーソーンと閨をともにする関係になっているならば引き離すことはするまいと考えた。妻であるアレーテーにどうするのかを聴かれたアルキノオスがそのことを話すと、アレーテーはその夜のうちに夫の考えをアルゴナウタイに伝えた。そこで彼らは島内にあるマクリスの聖なる洞窟でイアーソーンとメーデイアの婚礼を執り行い、2人はその場所で初夜を迎えた。翌日、アルキノオスは当初の予定通りにアルゴナウタイとコルキス人に両者の争いの裁定方法を告げた上で、メーデイアがイアーソーンの妻となっているために、コルキス人への引き渡しを拒否する裁きを下した。その結果、アイエーテースの怒りを恐れたコルキス人は帰国せず、パイアーケス人の国に住み着いた。
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アルゴー船の冒険
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/02/23 15:37 UTC 版)
アウゲイアースはアルゴナウタイの1人としてアルゴー船の冒険に参加した。アイエーテース王と、王が治めるコルキス国を見たいと思ったことが参加の動機とされる。アウゲイアースの望みは叶えられ、アルゴー船がコルキスに到着した後、テラモーンとともにイアーソーンに同行して王に面会を果たした。
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