アポロン5号編
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/19 03:56 UTC 版)
「ムジカ・ピッコリーノ」の記事における「アポロン5号編」の解説
シーズン5 ムジカ・ドクターの研修もいよいよ大詰めとなり、最終試験を受けるべく機関士のブルーノ率いるアポロン5号へやって来たアリーナは、そこで同じムジカ・ドクター候補生であるレオとルチオに出会う。融通が利かないものの優しいルチオに対し、当初は生意気で鼻持ちならないレオの態度に反発し、喧嘩ばかりしていたアリーナだったが、少しずつ互いの欠点に気付いていき、切磋琢磨していく。しかし、2人が目標とする『理想のムジカドクター』を見い出していく中、アリーナだけは未だにそれを見つけられずにいた。さらに、アポロン5号を追いかける小型気球に乗った2人組、ハッチェルとピッピの姿があった。売れない音楽団員の2人は、モンストロを捕まえて音楽を盗み出そうと企んでいたのだった。だが、モンストロを治そうと必死に頑張る3人の姿を見て、音楽の大切さと努力する事の必要性、そして自分達がただ私欲のためだけで、「なぜ音楽が好きなのか」という気持ちにちゃんと向き合っていなかったことに気がつき、3人と一緒にモンストロの治療に成功した事で演奏の楽しさを思い出す。ところが、ムジカ・ドクター試験に部外者の力を借りた事を報告書で知ったローリー司令官は、怒って3人全員の点数を大幅に減点してしまう。そこで三人は得点稼ぎのため、ムジカ・ドクターでも治すことが難しい難関モンストロの3体を治すことにする。最初の2体はなんとか治療に成功するものの、最後の超難関モンストロ “ファレンハイト” だけはなかなか上手くいかない。最終試験のタイムリミットである日没が迫る中、諦めてアカデミーに引き上げようというブルーノの提案に対し、アリーナは中途半端な状態で終わりたくないと反論する。さらに、音楽にもモンストロにも真っ直ぐ向き合えるムジカドクターになりたいというアリーナの言葉に揺り動かされた2人も、試験など関係なくあのモンストロを治したいと言い出し、3人の気持ちに心打たれたブルーノは5人で共に最後のモンストロに挑み、無事治療に成功する。しかし、後悔のない演奏はしたものの肝心のアカデミーに帰る時間が無くなってしまうが、驚くべき奇跡が起きる。なんと飛んで行ったはずのファレンハイトが突如方向転換したかと思うとアポロン5号を引っかけ、超高速でアカデミーまで送ってくれたのだ。3人はこの隙に大急ぎで残りのカルテを書き上げると、1分前ギリギリに駆け込み最後の報告書を提出する。3人それぞれの目標、特にアリーナが『自分が目指すべきムジカ・ドクター』という夢を見つけられたことに満足した司令官は皆に合格を言い渡す。3人はアポロン5号に戻り門出を祝うと同時に、ムジカ・ドクターとして新たな始まりの第一歩を踏み出した事を再確認する。そして3人の頭上では、ハッチェルとピッピからお祝いの花火が打ち上がっていた。 特別編 アリーナは新人ムジカ・ドクターとなったものの、初任務として乗る船がまだ決まっていなかった。そこで試験合格の報告と挨拶、そして自分の修了式に出席してもらうため、今までお世話になった人達の元を訪ねて回る事にする。才能を見出してくれたピッコリーノ号のドットーレ達。音楽を自ら作り学ぶ事で人との歴史の深さを教えてくれたメロトロン号のリヒャルト船長達とドクトル・ジョー。夢や目標が見つからず落ち込んでいた時励ましてくれたハッチェルとピッピ。アリーナは一つ一つ思い出を巡りながら自分が今後やりたい事を模索していく。そして迎えた修了式。集まった仲間達の前で発表した決断は、「自分の船が欲しい」という驚きのものだった。当然ローリー司令官は新人1年目からそんなのは無理だと反対するが、アリーナの腕を信頼するドットーレとアルベルト、そしてエリオットの熱意と、司令官が彼女自身の性格を熟知している事もあり、渋々ながらも承諾する。そして今まで出逢った仲間達との最初で最後の大演奏会と、アリーナの新たな再出発が始まったのであった。
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