アピタの撤退への対応と改装開店
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/15 09:39 UTC 版)
「プリオ」の記事における「アピタの撤退への対応と改装開店」の解説
アピタ豊川店の後継テナントとして総合スーパーなどの同レベルの大規模小売店の誘致も検討されたが困難と判明したため、1階への食品スーパーの招致や4階への家具店の招致などを行うなど複数の大型専門店を集めた商業施設とする方向で新規テナントとの交渉を進め、食品スーパーのマムや書店の豊川堂などを入居させて、2010年(平成22年)10月22日に一部フロアで新装開店した。 その後も家電量販店のマツヤデンキなどが開店し、2011年(平成23年)1月21日にプリオIの3階に服部家具センターが開店して商業施設部分全館が再開業した。 地下1階に店舗のある豊川市諏訪地区のイメージキャラクター「すわポン」にちなんだ「すわポン神を設置してイベントなどに活用し、店舗周辺の諏訪商店街振興組合と共同で割引やサービスなどの特典付きの地域通貨「すわポンマネー」の発行や、イルミネーション「すわポンイルミナイト」を開催するなどのほか、豊川いなり寿司として地元が参加しているB-1グランプリの事業にも参画するなど、地元の商店街などとの連携による集客・販売促進活動にも取り組んでいる。 また、豊川市開発ビルへの支援に関連して豊川市が取得したフロアを活用して、2012年(平成24年)4月1日に4階に登録団体・個人が無料で利用できる「とよかわボランティア・市民活動センタープリオ」と鏡張りの多目的室や大小の講義室と給排水設備のある工作室がある「プリオ生涯学習会館」が開館したほか、5階には戸籍謄本または抄本の取得などの市役所の各種手続きが行える豊川市プリオ窓口センターが設置されており、2012年(平成24年)4月2日からは一般旅券の申請など各種手続きが同センターで行えるようになるなど、集客力のある公共施設の設置も行われている。 しかし、新装開店した初年度の売上はアピタ豊川店があった前年同期に比べ約10%減となって豊川市開発ビルの経営の中核を為す賃料収入も落ち込んだため、2011年(平成23年)11月に初年度の損益を9700万円の赤字に下方修正し、2年目も豊川市の公共施設設置による共益費の増収や豊川市への床売却に伴う固定資産税の減少など公的支援による経営改善分に警備や清掃などの経費削減を進めて約8000万円の収支改善を見込むものの、なお1700万円の営業赤字となる見通しとなっており、豊川市長に代わる社長の人選の難航などで第3セクター形態からの脱却は暗礁に乗り上げているが、ダイエー出身で2011年(平成23年)に就任した取締役が収益改善策も着実に実行しているとして批判は一旦鎮静化している。
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