アネトールとは? わかりやすく解説

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アネトール【(ドイツ)Anethol】

読み方:あねとーる

大茴香油(だいういきょうゆ)・アニス油などの精油中に含まれている香料成分香料健胃剤去痰(きょたん)剤などに用いる。


アネトール

分子式C10H12O
その他の名称アネトール、モナシラップ、アニスカンファー、アノールメチルエーテル、p-プロペニルアニソール、Anethole、Monasirup、Anise camphor、Anol methyl ether、p-Propenylanisole、1-Methoxy-4-(1-propenyl)benzeneAnetholMethyl[4-(1-propenyl)phenyl] ether、1-(4-Methoxyphenyl)-1-propene、4-(1-Propenyl)-1-methoxybenzene、1-(4-Methoxyphenyl)propene、4-(1-Propenyl)anisole、β-Methyl-4-methoxystyrene
体系名:4-(1-プロペニル)アニソール、β-メチル-4-メトキシスチレン、1-(1-プロペニル)-4-メトキシベンゼン、4-メトキシ-1-(1-プロペニル)ベンゼン、1-(4-メトキシフェニル)プロペン、1-メトキシ-4-(1-プロペニル)ベンゼンメチル[4-(1-プロペニル)フェニル]エーテル、1-(4-メトキシフェニル)-1-プロペン、4-(1-プロペニル)-1-メトキシベンゼン


アネトール

名称アネトール
英名anethole
別名1-メトキシ-4-(1-プロペニル)ベンゼンp-(1-プロペニル)アニソール
化学式C10H12O
香りアニス
状態s(無色
融点22.5
沸点235112114(15mmHg)
比重0.983~0.987(d25/25)
性質有機溶媒に易溶/不溶
用途食品菓子飲料品などの香料
有機性200
無機37
分子データ
» 「動く分子事典」の分子モデル表示の特性について、「生活環境化学の部屋」より補足説明をいただいております。

アネトール

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/04/30 02:31 UTC 版)

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アネトール
識別情報
CAS登録番号 104-46-1
KEGG D02377
特性
化学式 C10H12O
モル質量 148.20
外観 無色結晶または液体
密度 0.988, 液体
融点

23

沸点

234–237

特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。

アネトール (anethole) は芳香族化合物の一種で、アニスフェンネルトウシキミが持つ甘草のような特有の味の成分である。trans-アネソール、p-プロペニルアニソール、アニスカンファー、イソエストラゴール、アニシード油とも呼ばれる。甘草の甘みのもととなっているグリチルリチンと化学的に関係はない。IUPAC系統名trans-1-メトキシ-4-(プロパ-1-エン-1-イル)ベンゼン trans-1-methoxy-4-(prop-1-en-1-yl)benzene である。分子内にエーテル構造を持つ。

性質

室温以下では無色の結晶で、融点は23℃、沸点は234–237℃である。分子式は C10H12O と表され、タラゴンバジルに含まれるエストラゴール異性体である。1リットルのエタノールには500ミリリットルのアネトールが溶ける。水には不溶である。アネソールは砂糖のおよそ13倍ほどの強い甘みを持つ。高濃度であっても不快感をあたえないとされる。

用途

石鹸や口腔洗浄剤などに味や香りをつけるのに用いられる。また、ペルノーアニゼットウーゾなどのリキュールに香料として添加される。

生理学

アネソールは咳止め(去痰薬)として作用する。弱い抗菌剤としても働く。弱い毒性を持ち、大量に摂取すると有害な作用をもたらすこともあるとされる。ラットを用いた実験では、肝臓の再生能力を活性化させ、高用量では鎮痙薬としても働くと報告されている。

合成

アネソールは、パラメトキシアンフェタミン (p-methoxyamphetamine, PMA) の前駆体である。PMAはエクスタシー錠剤として売られることがあり、しばしば死亡事故の原因となっている。

関連項目


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