アデン湾・ソマリア近海とは? わかりやすく解説

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アデン湾・ソマリア近海

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/06 01:22 UTC 版)

海賊」の記事における「アデン湾・ソマリア近海」の解説

ソマリア沖の海賊」および「ソマリア#海賊行為多発」も参照 アフリカの角といわれるアフリカ大陸北東端が面するアデン湾紅海含め以前から海賊行為多発海域であったが、1990年代後半から、内戦の続くソマリアインド洋でも、豊富な武器流用した海賊行為増加したIMB国際商業会議所国際海事局)の調査によれば2007年紅海アデン湾での発生13件、ソマリア沖では31件に達する。 2005年6月26日には、国際連合支援食糧スマトラ島沖地震津波被災者支援)を積んだ貨物船(Semlow号)が海賊拿捕、船と乗組員対す身代金要求される事件起こったほか、同年11月エジプトからケニア向かっていた豪華客船(Seabourn Spirit号)が襲撃を受ける事件発生した。さらに、2006年3月にはアメリカ海軍巡洋艦駆逐艦が、たまたま発見した不審船との間で銃撃戦を展開。不審船乗組員が1名死亡乗員ロケットランチャーなどで武装していたことから、海賊船であった見られている。日本関係するものでは、2007年10月日本海運会社運航するパナマ船籍ケミカルタンカー乗っ取られ2008年4月日本郵船大型原油タンカーロケット弾よるもの思われる攻撃を受け被弾した。 国際連合は、人道支援物資輸送通商航路安全確保のため、海賊掃討するための安全保障理事会決議1816号を採択。この決議は、加盟国軍艦に、海賊掃討の為、国連憲章第7章に基づき武力行使を含む「必要なあらゆる措置」をとる権限認めている。 2008年10月には、戦車33台を積んだウクライナ貨物船海賊奪われ、これを重く見たアメリカ・ロシア・EU共同し駆逐艦派遣して海賊掃討目指している。日本海上自衛隊派遣し日本商船護衛している。護衛手段威嚇射撃LRADによる警告音などである。海賊対策に関する国際会議ソウル特別市開催においては国際的な情報共有連絡態勢整備必要性言及している。

※この「アデン湾・ソマリア近海」の解説は、「海賊」の解説の一部です。
「アデン湾・ソマリア近海」を含む「海賊」の記事については、「海賊」の概要を参照ください。

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