アジア起源説とは? わかりやすく解説

アジア起源説

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/05/21 09:29 UTC 版)

ハプログループL3 (mtDNA)」の記事における「アジア起源説」の解説

異説としてハプログループL3はアジア起源を持つというものがある。その根拠として、L3から派生したハプログループMとNの最も古い系統東南アジアからオセアニアにかけて存在しており、それらハプログループ間の合着年代東から西向かって新しくなっていくことが挙げられている。これはL3が東アフリカ起源でMとNがそこから東向き拡散したという想定とは合わない。L3、M、Nの分岐年代いずれも7万年前頃であることから、この3つの集団東南アジア相次いで分岐した考える事も可能である。2018年研究では、同様にアジア起源取り沙汰されているY染色体ハプログループDE分岐年代がやはり7万年前頃であり、mtDNAハプログループL3とY染色体ハプログループEの分布に強い相関があること、それが現在の地理的・言語的な関係とは強く相関しないことから起源の古いイベント反映していると考えられることを挙げ、L3系統中央アジア起源があり7万年前頃にアフリカ大陸戻ったという仮説提示している。

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アジア起源説

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/21 15:08 UTC 版)

普遍史」の記事における「アジア起源説」の解説

そのような中、イエズス会宣教師ホセ・デ・アコスタ1540年 - 1600年)は革新的な方法新たな説打ち立て1590年に『新大陸自然文化史』を発表した。彼自身はあくまで普遍史正しいものとみなし、すべての生き物ノアの方舟遡る考えていた(第1巻20章)が、その視点立ってペルー中心に南アメリカ動物相着目すると、アジアとの共通点多数見受けられることに気づいた。アコスタは、新大陸には既知大陸いずれか繋がっているかもしくは近接した場所があり、そこを通って動物人類移動したものと考えた第1巻24章)。伝説聖書記述のみを盲信しない科学的な立論ヨーロッパで広く認められアメリカ先住民族アジア人末裔という評価定まった新大陸の発見は、地球には実は四大陸があり、そのどれに住む人間化物的ではないどころか独自の文化を持つ集団ということ明らかにし、世界ヨーロッパ中心ではないことを知らしめた。これは普遍史基礎大きく揺るがすもので、存亡の危機迫った。しかし、アコスタの説によって普遍史はかろうじて矜持保った。さらにモンテーニュは『エセー』において新大陸を「新しく子供の世界」(3-6)と評したように、ヨーロッパは自らを先進的な大人」の立場にあると考えることで優越さを維持した。こうして普遍史生き残り成功した

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