アジア林産品産業会議とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 業界用語 > 産業・環境キーワード > アジア林産品産業会議の意味・解説 

アジア林産品産業会議

 「持続可能な発展のためのアジア林産品産業会議」の第一回会合10月中旬大阪市開催されました。アジア9カ国の林産産業団体首脳会員企業経営者らが出席し各国林産産業界抱え原料問題地球温暖化問題などについて議論しました。日本からは日本製紙連合会をはじめ製紙各社首脳参加しましたこれまでアジア林産産業団体集う会議アジア製紙産業団体会議」が例年開催されいましたが、これは参加団体各国情勢報告するだけのもので参加者の間で深い議論が行われていませんでした。そのため今回からは、参加国同士相互理解深め世界規模取り組まなけれならない環境問題について共通認識醸成していけるように議論形式会議改めました。また今回初会合は、林産産業の発展著し中国初め参加したことも注目されました。
 会議では「各国製紙業界の最近トピック」、「製紙原料古紙に関する問題」、「地球温暖化問題」の3テーマについて発表パネルディスカッションが行われました古紙利用二酸化炭素CO2排出削減などの温暖化防止活動は特に日本先進的な取り組み実施していることから、日本製紙業界はそれらの情報提供しアジア地域環境負荷軽減協力していく姿勢明らかにしました。また初参加の中国2010年紙・板紙生産量9000トン消費量8500トンとなる見込みで、世界最大紙・板紙生産国なります
 製紙産業エネルギー消費産業一つで、日本製紙業界も国内産業部門エネルギー起源CO2排出量の約6%を占めてます。業種別では鉄鋼化学窯業土石機械に次ぐ規模です。そのため中国でも同様に製紙業界の発展に伴い環境負荷が高まることが懸念されCO2削減中心に環境対策急ピッチで進めなければならないという課題抱えてます。また中国紙の原料となる古紙世界各国から輸入していますが、一方で中国国内古紙回収率はまだ38%(07実績)と低く国内古紙循環利用する体制整っていません。会議では、古紙の高い回収率を誇る日本経験ノウハウ提供し中国はじめとするアジア地域持続的発展協力貢献していくことが表明されました。

(掲載日:2008/11/27)


このページでは「産業・環境キーワード」からアジア林産品産業会議を検索した結果を表示しています。
Weblioに収録されているすべての辞書からアジア林産品産業会議を検索する場合は、下記のリンクをクリックしてください。
 全ての辞書からアジア林産品産業会議 を検索

英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

アジア林産品産業会議のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



アジア林産品産業会議のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
財団法人経済広報センター財団法人経済広報センター
Copyright(C) 2025 KEIZAI KOHO CENTER. SANGYO DATA PLAZA All Rights Reserved.

©2025 GRAS Group, Inc.RSS