アクセント・発音
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/04 21:16 UTC 版)
日本語のアクセント(高低アクセント)とは異なり、強弱アクセントである。アクセントのある音は長く、強く発音する。 疑問詞のない疑問文では、一番聞きたい部分の単語のアクセントでイントネーションを上げて発音する。 Wの音素が無く、Vの音素で置き換えられる。ただし発音のまま文字があてられたものもある。(例:Туалет トゥアリェートゥ←toilette(フランス語より)) 子音йは通常、母音の後以外には置かないが、特に外来語では Йокога́ма(ヨコガマ=横浜)のように単語の先頭に置くこともある。 軟子音・母音(口蓋化した発音)と硬子音・母音(口蓋化のない発音)が明確に区別される。 硬子音の前の軟子音は硬音化し、軟子音の前と単語の末尾にある硬子音は軟音化する。但し、接続詞や助詞は直後の単語と連結して発音される。 ёには必ずアクセントがある(アクセントがなくなった場合、文字上はеに変化する)。 у以外の母音はアクセントが無いと音が弱化する。アクセントの前後、位置で音は変わる。а, оは[ə]、иとэは[ɪ](и скло́нно к э「イがエに傾く」)、яとеは[jɪ]になる(ただし、厳密には音節によって弱化の度合いが異なり、従って実際の発音も異なる)。そのため、アクセントのない о, е はそれぞれ「ア」、「イ」のように聞こえる(例: хорошо́ ハラショー)。ロシアにおける標準語の発音とされるが、元はモスクワの方言であり、地方や個人によっては о, е をそのまま「オ」、「イェ」で発音することもある。また、е, и の発音が「ヤ」気味になる方言が存在する。 西欧語にはない [zn] や [nr] など、子音連続が多様である例: зна́ние [zna-](知識) 語頭に現れるものзв, зд, зн, зл, зм, зр, мгл, мгн, мл, мн, нр... など 一部の子音は派生語などで規則的に別の子音に変化する。г - ж など 音素[j]は母音が後に続き、かつアクセントがある場合、摩擦音が生じ[ʝ]で発音される傾向がある。 正書法の規則により、г ,к, х, ж, ч, ш, щ の後には я, ы, юを置かず、代わりにそれぞれ а, и, у を用いる。ただし、この規則が適用されないケースもある。
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