アクセント型
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/05 09:30 UTC 版)
日本語の共通語は、音の高さの急激な下降があるかないか、あるとすれば位置がどこかが決まっている。下降を /]/ 、下降のないことを末尾の /=/ で示すと、次の表のようになる。 1拍語2拍語3拍語4拍語(0)型柄 /エ=/ 端 /ハシ=/ 昔 /ムカシ=/ 水泳 /スイエー=/ (1)型絵 /エ]/ 箸 /ハ]シ/ 朝日 /ア]サヒ/ 富士山 /フ]ジサン/ (2)型― 橋 /ハシ]/ そば屋 /ソバ]ヤ/ 色紙 /イロ]ガミ/ (3)型― ― 男 /オトコ]/ 雷 /カミナ]リ/ (4)型― ― ― 妹 /イモート]/ 下降の直前の拍が下降を担っているアクセント核にあたり、アクセント核のない型を(0)型と表現し、アクセント核のある型はアクセント核を前から数えた位置によって(1)型、(2)型、...(n)型と表現する。アクセント核の位置を後ろから数えた位置によって-(1)型、-(2)型、...-(n)型と表現することもできる。 アクセント核のない型を無核型(むかくがた)、アクセント核のある型を有核型(ゆうかくがた)と言う。無核型のことを平板型(へいばんがた)、有核型のことを起伏型(きふくがた)とも言う。有核型のうち、(1)型を頭高型(あたまだかがた)、-(1)型を尾高型(おだかがた)、それ以外を中高型(なかだかがた)とも言う。 一語文では(0)型と-(1)型はほとんど区別がつかないが、後にガ、ニ、オなどの助詞などを付けてみるとその区別は明瞭になる。たとえば、鼻 /ハナ=/、花 /ハナ]/ は区別がつかないが、鼻 /ハナガ=/、花 /ハナ]ガ/ は明瞭に区別できる。
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