米軍統治時代から本土復帰直後
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/30 07:18 UTC 版)
「小笠原方言」の記事における「米軍統治時代から本土復帰直後」の解説
英語の慣用表現をそのまま日本語に直訳した表現が存在する。See you againに由来する「また見るよ(=さようなら)」や、take medicineに由来する「薬を取る(=薬を飲む)」など。 一人称としてmeを用いる。本来の英語ではmeは目的格に用いるが、小笠原方言では目的格以外でもmeを用いる。 英語由来の外来語のなかには、元の英語に近い発音を残すものがある。例えば、shirtのことを日本本土では「シャツ」と言うが、小笠原では「シェツ」と言う。 「ミー(Me)らはハイスクール(high school)に行っているときにグアムゴットヒットバイアタイプーン(Guam got hit by a typhoon)だじゃ」(私が高校に行っている時に、グアムは台風に襲われたんだ) 本土復帰直後の日本人教師と生徒との会話例を一部示す。 「ユーは何のティーチャーかい?」 「東京ベイは、グアムアイランドよりも大きいかい?」 「ミーのパパ、ラストサンディ、カヌーでフィッシング行ったど」 なお、語尾に「かい?」を用いるのは八丈方言の特徴である。 米軍統治時代には公的には英語のみが用いられ日本語話者と日本語が用いられる場面が急速に減少していたことが影響したためか、アクセント型は尾高一型アクセントに収束していた。
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