ヒートアイランド現象(ひーとあいらんどげんしょう)
人間の経済活動が発展していくと、人やモノなどの一極集中が進み、高度な都市環境を形づくる。都市での人間生活が気候にも影響を与え、気温の上昇といった現象が発生するようになった。
都市の気温について等温線を書き入れると、都市の中心部ほど周辺部より気温が高くなっていることが分かる。都市中心部の等温線がちょうど島のような形をしていることから、ヒートアイランド(熱の島)と呼ばれるようになった。
都心部では、アスファルトなどで地面が覆い隠されているので、放熱の効率が悪い。また、ビルなどの建物にさえぎられて風通しが良くなかったり、自動車や建物(エアコン)などから熱が放出されていたりして、気温の上昇に拍車をかけている。さらに、周りの空気を冷やす効果のある森林を伐採したことの影響もあるという。
このため、日本の主要な都市では、最近 100年間に、平均気温が2~3度程度上昇している。東京の熱帯夜は、最近では年間で30日くらい記録しているが、20世紀初頭には1年に1回あるかないかという程度だったようだ。
(2001.06.28更新)
ヒートアイランド現象(ひーとあいらんどげんしょう)
都心ほど気温が高くなり、最低気温が下がらなくなる現象のことだ。
東京、名古屋、大阪などの大都市は、ほかの地域と比べて暖かくなっている。実際に気温を測ってみると、都心ほど温度が高くなっている。さらに、都市の温度を「等温線」というグラフにつけてみると、温度の高い地域が島のような形になる。このことからヒートアイランド(熱の島)と言われる。
東京の場合、郊外と比較して、年平均で2.5度ほども高くなっているという調査結果がある。
ヒートアイランドの原因としては、夏場では、クーラーから排出される熱などが挙げられる。たかがクーラーでも、都市ではいっせいに使われるため、都市の気温にかなりの影響を与えている。また、都心部は、コンクリート建物が多いため、入ってきた熱が出て行きにくいのだ。その結果、都心部は熱がこもるようになる。
ヒートアイランドは、地域が極度に過密化することによって生じる都市問題のひとつだといえる。対策としては、「緑を増やす」「風通しをよくする」などが考えられている。
(2000.09.14更新)
ヒートアイランド現象 (ひーとあいらんどげんしょう)
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