その他の国におけるP8型
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/07/25 01:57 UTC 版)
「プロイセン邦有鉄道P8型蒸気機関車」の記事における「その他の国におけるP8型」の解説
ポーランド国鉄においてOk1型として走るP8型、1976年8月 ルーマニア鉄道(ルーマニア国鉄)の230型、ルーマニア製。サリシュテ(ルーマニア語版)において重連運転をしているところ、1972年 資料により異なるが、P8型は1906年から1923年にかけてドイツ諸国において3,556両あるいは3,561両が生産された。この中には第一次世界大戦の占領下のワルシャワやブリュッセルにおいて使用するために製造された60両あるいは65両を含む。これらのうち、627両が第一次世界大戦の賠償として戦勝国に引き渡された。ポーランドが192両(Ok1型とされた)、ベルギーが168両、フランスが162両、イタリアが25両、ルーマニアが18両、リトアニアが11両、ギリシャが10両を受け取った。また、国際連盟管理下のザールの鉄道に41両が引き継がれた。1923年までの間に、新たに設置されたドイツ国営鉄道(ドイツ国鉄)はP8型を新造機で補充し、合計2,933両を所有していた。これらの機関車は、38 1001から3832、38 3951から4051の番号を与えられていた。3,556両あるいは3,561両のドイツの鉄道で生産されたP8型のほかに、ポーランドで65両が1922年から1923年にかけてOk1型として、ルーマニアで95両が1921年から1930年にかけて生産された。さらに226両がルーマニアにおいて1932年から1939年までの間ライセンス生産された。ルーマニアにおける戦間期のコピー生産を含めると、合計3,948両のP8型が生産され、これまででもっとも成績優秀で製造量数の多い機関車となった。 第二次世界大戦後、38 1069、1391、1434、1677、1809、1818、2052、2692、3264、3495、3525がオーストリアに残された。38 2052は1952年にドイツ連邦鉄道に返却された。38 1391、1434、1818、3495、3525はソビエト連邦に送られた。残りの機関車はオーストリアにおいて638型となった。2004年にオーストリア鉄道歴史協会(ドイツ語版)は、ルーマニアでコピー生産されたP8型を2両購入し、1両はオーストリア連邦鉄道638型1301号の架空の番号を付けられて特別列車を牽引するためにつかわれている。ポーランドの機関車Ok1型は第二次世界大戦中ドイツに接収されたが、新たな賠償を得て、第二次世界大戦後は旧P8型の機関車をポーランドは429両受け取り、1981年まで使用した。また第二次世界大戦後ノルウェーにおいて3両がイギリス軍により捕獲されている。これらの機関車は修理のためにコペンハーゲンに送られ、結果的にデンマーク国鉄により買い取られてデンマーク国鉄のT型となり、297、298、299の番号を与えられた。最後の機関車は1973年に解体された。
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