せんえつながらとは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 日本語表現辞典 > せんえつながらの意味・解説 

僭越ながら

読み方:せんえつながら

僭越ながら(せんえつながら)とは、自分立場能力相手比べて劣ることを自覚しその上で意見提案をする際に用いられる敬語表現である。主に、目上の人や尊敬するに対して自分意見述べる際に使われることが多い。僭越ながらは、謙遜の意味含んでおり、自分意見や行動が相手に対して無礼であることを遠回しに示す言葉として機能している。

僭越ながらは、古典的な表現であり、現代ではあまり使われないことが多いが、特定の場面文化的な背景を持つ人々の間では、依然として使用されている。また、僭越ながらは、主に書き言葉フォーマルな場で使われることが一般的であり、口語ではあまり用いられない

僭越ながらの使用例としては、「僭越ながら、この案についてご意見伺いたい」といった具合である。このような表現は、相手対す敬意を示すと同時に自分意見相手にとって不快であることを避けるために用いられる

僭越ながら

読み方:せんえつながら
別表記:僭越乍ら

「僭越ながら」とは、ビジネスシーンなどで「分不相応出過ぎた振る舞いですが(させていただきます)」という意味で用いられる表現である。基本的には「目上の人を差し置いて自分が行う」という謙遜へりくだりの意味を示す。

「僭越ながら」の使い所基本的には「謙遜」であるが、場合によっては「恐縮」あるいは「光栄」の気持ちを示す表現として用いられる

「僭越+ながら」の具体的な意味

僭越」は「身の程越えた出過ぎた振る舞いである」さまを意味する表現である。

「ながら(乍ら)」は、逆接の意味用いられる接続助詞である。「~ではあるが」と言い換えられる。

つまり、「僭越ながら」は、かんたんにいうと「身の程越えた出過ぎた振る舞いである(のだが、あえて行う)」という趣旨言い方である。

なお、「謙遜」は、「僭越だ」「僭越なことを言う」「僭越さを感じる」「僭越とは思いながらも」といった表現にも使える。必ずしも自分行動について述べ表現とは限らず他人評して僭越な振る舞いをするやつだ」と表現するような言い方もできる。

「僭越ながら」の用法・用例

 「僭越ながら」は、結婚式祝典などで「一同代表して恐縮ながら)私が」と述べる意味でよく使われる一種決まり文句である。

「僭越ながら~」を使う場合の注意点

たとえば「僭越ながらご指名頂きまして~」のような言い方をした場合、「僭越ながらご指名」と発言した時点では「相手自分指名するという行為僭越だ」と述べているように聞こえくもなくそのように受け取られ気分を害する人がいないとも限らない

また、僭越」という言葉は、その根本に「身分権限越え出て(~する)」という意味合いを含む。その意味では、たとえば「僭越ながらメールでのご挨拶にて失礼いたします」「僭越ながらお断りします」のような言い回しは、果たし適切な表現かどうか疑義が残る。

「僭越ながら」はたいていの場面で恐縮ながら」「恐れながら」「失礼ながら」などと言い換えられる。言い方懸念が残る場合には「恐縮ながら」等の表現使ったほうが無難といえる場面は多い。



英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「せんえつながら」の関連用語

せんえつながらのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



せんえつながらのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
実用日本語表現辞典実用日本語表現辞典
Copyright © 2025実用日本語表現辞典 All Rights Reserved.

©2025 GRAS Group, Inc.RSS