かつて運転されていた快速列車
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/17 07:48 UTC 版)
「神戸市営地下鉄西神・山手線」の記事における「かつて運転されていた快速列車」の解説
1993年7月9日から1995年1月16日まで、新神戸駅 - 西神中央駅間で快速が運転されていた(阪神・淡路大震災のため休止)。電車の方向幕の種別表示は、行先の左側に赤地に白抜きの漢字1文字で 快 (側面は2文字で 快速 )と表示されていた。 停車駅:三宮駅・新長田駅・名谷駅(イベント開催時のみ総合運動公園駅にも停車) ダイヤ:毎日新神戸発西神中央行10時45分 - 16時45分発・西神中央発新神戸行10時9分 - 16時9分発 運転間隔:30分毎 所要時間:新神戸駅 - 2分 - 三宮駅 - 8分 - 新長田駅 - 7分 - 名谷駅 - 10分 - 西神中央駅(全区間では27分。当時の普通列車の所要時間は同区間待避なしで32分) 設定当初は実験的な位置付けであり、運行時間帯・本数とも限られていた上に通過駅では危険回避のため大幅な減速運転を実施していた。また待避設備が名谷駅にしかないため、西神中央行快速は先行する名谷行普通に後続し、新神戸行快速については名谷駅にて先行の普通列車を追い抜く形態となっていた。 谷上駅までは運行されず、また神戸市交通局の車両の限定運用だった。 阪神・淡路大震災による運行休止の後、完全復旧の際には快速運転復活と各駅停車増発で比較検討が行われたが、西神地区の利用動向や快速通過駅の利便性、また列車待ち時間も含めたトータルでの速達性などを考慮した場合、各駅停車の高頻度運行の方にメリットがあるとして快速は復活させず、名谷折り返し列車を全線運転に切り替え西神地区の増発が行われた。 休止から20年以上が経過した今なお、快速運転の名残として神戸市交通局の6000形を除く全車両に通過標識灯が、一部の快速通過駅に「通過電車の時は危険です。手摺をお持ち下さい」のプレートと手摺(ホーム端と壁の間が狭い所に設置)が残されたままになっている。また、車両の方向幕には「快速 西神中央」「快速 新神戸」の表示が残っているほか、定期列車では設定されなかった「快速 名谷」や「快速 学園都市」の表示も入っている。2009年5月までは3000形車両の路線図式表示器に停車駅の表示があったり、快速の種別表示が覆い隠されていたりした。 2018年に阪急神戸本線との相互直通運転を見据え、快速の復活が検討されているとの報道がなされたが、後に神戸市により快速の復活は待避駅を複数設け、さらに設備改修やダイヤ改正が必要で、そのための費用と時間がかかり、短期間で実現できる環境にはまだないと発表されている。
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