おおほりこうえんとは? わかりやすく解説

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大濠公園

名称: 大濠公園
ふりがな おおほりこうえん
種別 名勝地関係
種別2:
都道府県 福岡県
市区町村 福岡市中央区大濠公園1区城内2区
管理団体
登録年月日 2007.02.06(平成19.02.06)
登録基準 登-名1
追加登録年月日
解説文: 現在の大濠公園の敷地は、古く草香江呼ばれた沼沢地である。慶長年間1600頃)、黒田長政福岡城築城したのに伴い西側外濠として取り込まれ江戸時代通じて天然地形活かした防御施設として重要な役割果たした
 大正14年1925)、東京大学本多静六らの進言及び設計に基づき翌年福岡市での開催予定されていた東亜勧業博覧会会場として大濠公園を整備することとなった広大な水辺風景取り込んだ意匠とするため、約23.4haの沼沢地浚渫して水面として残すこととし周辺地の埋め立て中の島造成を行うとともに、海に通じ水路開削するなどの大工事の末に、博覧会としての公園地は完成した博覧会終了後関連施設撤去し、池を周回する道路をはじめ遊園地などが整備され昭和4年(1929)に県営大濠公園として開園した
 大濠池には北から柳島松島菖蒲島の3島が浮かび菖蒲島北西方向には小さな鴨島が浮かぶ。鴨島以外の島には公園開設当初からマツ植えられ広大な水面マツ彩られ島々形姿は、大濠公園の象徴的な風致景観構成してきた。
 大濠公園の建設に当たり、福岡県公園周辺県有地を住宅地として売却することとし公園地の建設費のみならず整備後の維持管理費まで捻出することに成功したという。その後売却され土地は質の高い住宅地へと変貌したことから、大濠公園の公的資産価値住宅地付加価値へと転化され、公園周辺地域もたらした経済効果として大きく評価された。
 大濠池を周回する道路では日常的に散歩・緩走が行われているほか、児童遊園などでの遊技休息各種集いなどが行われている。また、毎年12月開催される福岡国際マラソン選手権大会などの競技会場として使われることでも有名である。
 以上のように、大濠公園は、福岡城外濠であった沼沢地形を活かしつつ、保健休養の場として開設され都市公園であり、公園史上の深い意義を持つのみならず、その風致富んだ優秀な景趣造園文化の発展に十分寄与しているものと考えられる
登録記念物のほかの用語一覧
名勝地関係:  国立西洋美術館園地  坪川氏庭園  大木氏庭園  大濠公園  小河氏庭園  山下公園  巖華園



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