【E-8】(いーはち)
E-8 J-STARS
アメリカ空軍とアメリカ陸軍が共同で開発した早期警戒機。
地上戦における、戦場監視や攻撃指揮、あるいは停戦監視などを任務とする対地版AWACSである。
中古のB707-320を購入し、ノースロップ社(現ノースロップ・グラマン)が改造・艤装を施した。
胴体の前方下部にAN/APY-3多モード側方監視レーダーを備えており、地上の詳細な様子を映し出す合成開口レーダーモードと、移動目標を追尾することに主眼を置いたドップラーレーダーモードを持つ。
ドップラーレーダーモードは高速な走査ができる反面、精密な監視を苦手とするが、それでも装輪車と装軌車を区別することが可能である。
1ソーティー(8時間の飛行)で100万平方キロの戦場を監視できるといわれる。
試作機は1988年に進空し、開発がすすめられていたが、1991年の湾岸戦争では急遽2機がサウジアラビアのリヤドに展開され、その有用性を証明した。
スペックデータ
乗員 | 22名 |
全長 | 46.6m |
全高 | 12.93m |
全幅 | 44.0m |
主翼面積 | 283.4㎡ |
空虚重量 | 77,564kg |
最大離陸重量 | 152,407kg |
エンジン | P&W JT3D-3Bターボファン(推力80kN)×4基 |
速度 (最大/巡航) | マッハ0.84/480kt |
実用上昇限度 | 12,805m |
航続距離 | 6,857nm |
最大探知距離 | 135nm |
方位角 | 0゚~120゚ |
派生型
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