『鐘の鳴る丘』と声優時代
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「小山源喜」の記事における「『鐘の鳴る丘』と声優時代」の解説
1941年(昭和16年)、NHK東京放送劇団の誕生に際し第1期生となる。同劇団の後輩に黒柳徹子、名古屋章、黒沢良、勝田久ら。以後、ラジオ全盛期に声優としてNHKの数多くの名作ラジオドラマで主役を務めた。 とくに、1947年(昭和22年)7月から放送開始となったNHK連続ラジオドラマ『鐘の鳴る丘』(菊田一夫・作)で主役の加賀見修平青年の声を担当したとき、同番組が、戦後早々の時代を代表する国民的な大ヒット番組となったため一躍その名を全国に知られた(放送番組世論調査によると、当時90%近い人が「鐘の鳴る丘のラジオ放送を聴いたことがある」と答えている)。 同番組の主題歌『とんがり帽子』(菊田一夫・作詞 古関裕而・作曲 川田正子、コロムビアゆりかご会・歌)も大ヒットした。 舞台『鐘の鳴る丘』(日劇小劇場・1948年2月)でも主演したが、このときは観客の列が劇場をぐるりと取り囲んで話題になったという。 NHKラジオの主演作品には、このほか『東の国にて』(木下順二・作 1954年 山本安英と二人主役)、『激流』(真船豊・作 1965年)などがある。1967年(昭和42年)、NHKを退団しフリーとなる。 死亡当日の朝日新聞夕刊(1991年4月11日)の一面コラム「素粒子」は、「最後の声優 小山源喜の死に思う、イモ腹で聴いたラジオの『鐘の鳴る丘』の、あの歌声」と記している。
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