『鏡子の家』とは? わかりやすく解説

『鏡子の家』

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/18 02:34 UTC 版)

デ・ラランデ邸」の記事における「『鏡子の家』」の解説

この家を三島由紀夫長編小説『鏡子の家』のモデルだとする説がある。以下、新潮文庫版『鏡子の家』より引用。 「車は四谷東信濃町にある鏡子の家へ行くのである」 「鏡子の家高台の崖に懸かっているので、門から入った正面の庭越し眺めはひろい。眼下には信濃町駅出入りする国電動きがみえ、かなたには高い明治記念館と、そのむこうの大宮御所とが、重複して空を区切っている。」 「門の正面が、前に言ったいわば借景洋風の庭、左に洋館があって、これにつづいて更に左に、洋館接収されているあいだ一家住んでいた小さな日本館がある。車はせまい門前の路には停められないので、門内の洋風玄関前にパークされるのである」 「露台通ず仏蘭西窓があけてあるので、国電発車の呼笛の音はよくひびいてきこえた信濃町駅一連の灯をともした藤森照信は『建築探偵冒険 東京篇』で、まだ信濃町にあったデ・ラランデ邸三島邸)を実際に訪れた後、『鏡子の家』を読んでみて、その描写信濃町三島邸をそっくり写していると記し、おそらく、「西洋かぶれ」の作者は、電車の窓からこの家を見つけ、散歩がてらに建築探偵し、<三島>という表札気に入ってモデルしたんだろうと推測している。 猪瀬直樹は『ペルソナ 三島由紀夫伝』の中で『鏡子の家』について、三島出入りしていた屋敷その女主人素材にされているとし、小説サロン所在信濃町となっているが、実際品川区であると記している。

※この「『鏡子の家』」の解説は、「デ・ラランデ邸」の解説の一部です。
「『鏡子の家』」を含む「デ・ラランデ邸」の記事については、「デ・ラランデ邸」の概要を参照ください。

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