『仮面ライダー』に登場する蜘蛛男
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/10 15:22 UTC 版)
「蜘蛛男 (仮面ライダー)」の記事における「『仮面ライダー』に登場する蜘蛛男」の解説
『仮面ライダー』第1話・第13話・映画『仮面ライダー対ショッカー』に登場。 クモをモチーフとするショッカーの改造人間第1号にして、仮面ライダー1号が最初に戦った怪人。口から吐く強靭な糸や、人体を溶かす毒針を武器とする。また、万能アンテナとなる大きな触角で情報を収集するが、拉致・誘拐などを目的とするため、戦闘能力や筋力はさほど強化されていない。 優秀な人材を改造人間にするため、女戦闘員を率いて本郷猛を拉致する。その後、改造人間となった本郷が、彼を改造した緑川博士とともに脱走したために基地の外で彼らを迎え討つが、1号に戦闘員を蹴散らされて取り逃がす。しかし、緑川の娘・ルリ子を集音装置と発信装置を備えた蜘蛛型発信機で追跡して居場所を知り、緑川を殺害する。さらにルリ子を誘拐して1号と戦うが、投げ飛ばされてひるんだところにライダーキックを受けて泡と化して消滅。 第11話では、ゲバコンドルのアジトに肖像画が飾られている。 第13話では、再生怪人の1体として登場。カメレオン男とともに野本健を誘拐する。仮面ライダーとの戦いでは棒術を用いる。 映画『仮面ライダー対ショッカー』では、死神博士に率いられた再生怪人の1体として登場。地獄谷で珠美と方程式の交換を行う死神博士を援護すべく出現するが、大道寺に変装した本郷が死神博士を拘束した際、命と引き換えにした死神博士の命令で全員が戦わないまま撤退する。 第2・第3クールのオープニング・エンディングにも登場。ブリヂストン自転車『ドレミ』のCMでは、ベルトを装着した状態で登場している。 声 - 槐柳二(第1話)、大野剣友会(第13話・映画) スーツアクター - 岡田勝 蜘蛛男の存在は、『仮面ライダー』の企画案『クロスファイヤー』の時点でショッカーの改造人間案として挙げられていた。石ノ森章太郎による検討用デザインでは4本腕となっており、原作漫画版ではこの形状を踏襲している。 蜘蛛男がルリ子を抱えて逃走するシーンでは、監督の竹本弘一はカメラを移動車に乗せての撮影を希望したが、当時の生田スタジオでは十分な機材を用意できず、編集で短いカットを繋いで非人間的な走り方を演出している。 着ぐるみは完成が遅れたため、エキスプロダクションから直接ロケ現場に搬入された。スーツアクターを務めた岡田勝は、面の覗き穴が小さかったために自ら錐で穴を広げた。 準備稿「殺人蜘蛛」では、最後は漫画版同様に1号との戦いで負傷し、敗走するというものであった。
※この「『仮面ライダー』に登場する蜘蛛男」の解説は、「蜘蛛男 (仮面ライダー)」の解説の一部です。
「『仮面ライダー』に登場する蜘蛛男」を含む「蜘蛛男 (仮面ライダー)」の記事については、「蜘蛛男 (仮面ライダー)」の概要を参照ください。
- 『仮面ライダー』に登場する蜘蛛男のページへのリンク