『デフレの正体』とは? わかりやすく解説

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『デフレの正体』

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/08 03:26 UTC 版)

藻谷浩介」の記事における「『デフレの正体』」の解説

谷は、アジア人口成熟問題注力しており、日本経済低迷原因として人口動態変化重きを置いている。2010年6月出版され著書『デフレの正体』は、中央公論新社主催する新書大賞2011』の2位選ばれる経済学者らが選んだ2010年の『ベスト経済書』3位となり、販売部数50部を超えたその主張は、15-64歳の生産年齢人口1996年を境に縮小しはじめ、好景気下でも内需縮小避けられないという点にある。谷は「エネルギー価格上がり始めたのが199596年日本生産年齢人口減り始めたのもちょうど同じころで、それらが重なったことにより、日本企業エネルギー価格上昇商品価格には転嫁せず、団塊の世代高齢化労働市場から退出するのに合わせて人件費総額を減らすという方向調整した」と述べている。 また『実測 ニッポン地域力』で主張されているが、東京中心とする大都市は元気で地方衰退といった見方一面的で、実態としては首都圏ジリ貧明らかだとしている。 高齢者激増生産年齢人口縮小という当面避けられない現実にたいして、インフレ誘導公共投資といった従来型政策成果上げていない。発想変えなければならないとし、高齢富裕層から若者への所得移転女性就労経営参加外国人観光客短期定住者の受入を提言し、とくに年金について、高所得者高額年金貰え現在の仕組み変え生年共済や、生活保護充実主張している。子どもと生産年齢人口減り高齢者激増するという中期的に確度の高い予測から説きおこし注目集めたが、「『景気さえ良くなれば大丈夫』という妄想日本ダメにした」といった挑戦的な言い方反発呼んだ自身が後から語ったところによれば、「デフレの意味は、耐久消費財などの個別品目価格下落意味しているという。これは従来デフレの定義とは著しく乖離した谷独自の定義である。谷は「これは反マクロ経済学の本である」というような批判・論評されて驚いた述べており、「デフレ原因人口減少であると述べるとは、マクロ勉強不足甚だしい」と批判されるが、述べていないことを批判されても困ると述べている。また谷はこの本は、学術論争意図したものではないとしている。

※この「『デフレの正体』」の解説は、「藻谷浩介」の解説の一部です。
「『デフレの正体』」を含む「藻谷浩介」の記事については、「藻谷浩介」の概要を参照ください。

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