『シビュラの書』の利用例とは? わかりやすく解説

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『シビュラの書』の利用例

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/19 05:01 UTC 版)

シビュラの書」の記事における「『シビュラの書』の利用例」の解説

『シビュラの書』は、疫病戦争といった困難や、落雷などの凶兆に際して参照された。歴史家たちは、『シビュラの書』クローズアップされた以下のような事例伝えている。 紀元前399年 : 伝染病後で参照され、レクティステルニウム (lectisternium) の祭典制度つながったリウィウス 5,13)。 紀元前348年 : ガリア人ギリシア人の間での小競り合いの後、ローマで疫病の流行別のレクティステルニウムが命じられた(リウィウス7,27)。 紀元前345年 : 昼間に空が暗転し、石の降ったとされる時に参照された。プブリウス・ウァレリウス・プブリコラ (Publius Valerius Publicola) はディクタトル宗教儀式のための公共祝日設定するように進言した(リウィウス7, 28)。 紀元前295年 : アッピウス・クラウディウス (Appius Claudius) の軍勢多く落雷被害にあったことや疫病踏まえて参照されキルクス・マクシムス近くウェヌス捧げた神殿建造された(リウィウス10,31)。 紀元前293年 : 別の疫病後で参照されエピダウロスアスクレーピオス神をローマ招来させるべしとの対策導いたが、サムニウム戦争忙殺されていた元老院は、アスクレーピオス公的な祝う日を設けた以外には何もしなかった(リウィウス10,47)。 紀元前240/238年 : 『シビュラの書』参照され後で花の祭典」(Ludi Florales) が導入された。 紀元前216年 : カンナエの戦いハンニバルによってローマ軍全滅させられ時に参照され勧告従いガリア人ギリシア人2人ずつローマ市場生き埋めにされた。 紀元前204年 : 第二次ポエニ戦争最中スキピオ・アフリカヌス神託解釈に従ってキュベレ神像をペッシノス (Pessinos) から持ち帰りキュベレ信仰ローマ根付かせた。 紀元前193年 : 相次ぐ地震踏まえて参照された。そのとき3日間に渡って哀願することが強く勧められた(リウィウス34, 55.)。 紀元前63年 : 「3人のコルネリウス」がローマ支配するだろうという予言信じプブリウス・コルネリウス・レントゥルス・スラ (Publius Cornelius Lentulus Sura) は、カティリナの陰謀加担したプルタルコスキケロ伝』、XVII)。 紀元前55年頃 : ローマ人たちが、エジプトプトレマイオス12世復位させるために援軍を送るかどうか討議していた時に、アルバヌス・モンスのユピテル像に落雷があった。そこで『シビュラの書』参照された。その結果は、友誼惜しんでならないが軍を派遣してならないさもなくばローマ苦労し危機陥るというものだった。しかし、元老院ポンペイウス利することにならないように、一切助力拒絶した(ディオ・カッシウス『ローマ史』39:15)。 紀元前44年 : スエトニウスによればパルティア勝てるのは一人の王だけという神託が、共和政指導者だったガイウス・ユリウス・カエサルが王になろうとしているという噂を増幅させた(『ローマ皇帝伝』、79)。 西暦15年 : テヴェレ川氾濫した時に神官一人参照してはどうかと皇帝進言したが、皇帝ティベリウスはこれを拒否したタキトゥス『年代記』 I, 76)。 271年 : プラケンティアの戦い (Battle of Placentia) でローマ軍アラマンニ人敗れた時に参照された。 312年 : マクセンティウスは、キリスト教改宗したコンスタンティヌス1世との戦い備えて『シビュラの書』参照した363年 : ユリアヌスペルシアとの戦い備えてオリエント信託参照することを決めたローマから送られてきた神託結果は、その年の越境禁じるものだったアンミアヌス・マルケリヌスローマ史』、XXIII 1, 7)。神託参照されたのはこれが最後である。 408年: スティリコ『シビュラの書』焚書命じた。その理由アラリック1世攻撃直面し『シビュラの書』統治者たちへの攻撃材料として使われていたためとされている。

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