『シベール』創刊とは? わかりやすく解説

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『シベール』創刊

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/16 13:41 UTC 版)

シベール (同人誌)」の記事における「『シベール』創刊」の解説

『シベール』創刊号は1979年4月8日開催されコミックマーケット11頒布された。何も印刷されていない黒色ラシャ紙表紙B5判26ページコピー誌で、執筆者吾妻ひでお沖由佳雄蛭児神建および児神の紹介加わった仁科蒼一の4名である。隣り合うスペースでは児神による『愛栗鼠』臨時増刊号『ロリータ』頒布された。 吾妻と沖はコミックマーケット11実質的な主催者であった迷宮'79」の米沢嘉博(のちにコミックマーケット準備会2代目代表)と事前に打ち合わせ行っており、吾妻は「無理言ってコミケ潜り込ませてもらいました」と後年述懐している。また児神によれば両誌は袋に入れて糊付けしとじ目赤くマル秘の印を押して売っていたとのことで「世間冷たい視線痛さ何故か快感で、マゾヒスティック喜び震えていた。売り手買い手共犯意識による友情に私の体は火照っていた」と当時心境振り返っている。 実際当時メジャー少年誌少女誌活動しているプロ現役漫画家が、成人向け同人誌作品執筆するということはタブー等しかった吾妻ファンでヒルダコンの少女漫画家和田慎二を『シベール』に同人として勧誘する案もあったものの「それはやっぱしアカンじゃないかい」という吾妻一声取りやめになったという。これについて児神は「やはり吾妻先生としては、メジャー作家巻き込むのは不味い思われたのだろう」と語っている。 2号目からは孤ノ間和歩計奈恵豊島ゆーさく参加する(沖がまんが画廊の「らくがき帳」を通じて孤ノ間に接触し、計奈は孤ノ間の弟子をしていた)。計奈によれば真っ黒い本で殆ど手に取ってもらえなかった」と証言しており、グループ客も「こんな本売っていいのか」と立ち読みで騒ぐだけで、そのまま買わず通りすぎて行ったというが、中の一人後でこっそり買いに戻ってくることもあったと回想している。 こうしたエロ本を買う時にありがちな気恥ずかしい状況急変するのは吾妻コミケに行かなくなった3号目(1979年冬のC13)からで、この日は開場前から人だかり出来ており、当時コミケには開場前行列という概念存在しなかったため、不審思った会場スタッフ参列者に同誌の購入希望かどうか尋ねると、ほとんどの人が満面の笑み一斉に挙手したという。

※この「『シベール』創刊」の解説は、「シベール (同人誌)」の解説の一部です。
「『シベール』創刊」を含む「シベール (同人誌)」の記事については、「シベール (同人誌)」の概要を参照ください。

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