『シビュラの書』とは? わかりやすく解説

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『シビュラの書』

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/19 05:01 UTC 版)

カズ山」の記事における「『シビュラの書』」の解説

ローマ人によると、シビュラ巫女)の言葉集めた『シビュラの書』は、大キュロス時代イダ山のゲルギス(Gergis)で生まれたと言われる。この書はヘレスポントシビラ(Hellespontine Sibyl)の作とされ、ゲルギスのアポローン神殿収められていた。その後、ゲルギスからエリュトライ(Erythrae)に渡り、そこでエリュトライのシビュラ(Erythraean Sibyl)の神託として有名になった。

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『シビュラの書』

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/27 17:13 UTC 版)

シビュラの託宣」の記事における「『シビュラの書』」の解説

シビュラの書」も参照 古代ローマにおいて『シビュラの書』として知られる文書があった。ハリカルナッソスのディオニュシオスウェルギリウスラクタンティウスなどは、元はギリシアないし小アジア起源を持つとされるその文書が、クマエ経由してローマ持ち込まれ経緯を、以下のように伝えている。 クマエシビュラローマ王タルクィニウス(タルクィニウス・プリスクスないしタルクィニウス・スペルブス)に、9巻本の託宣900ピリッポス売ろう持ちかけた。タルクィニウスがその法外な高さを理由に断ると、彼女は3巻分を焼き捨て残りを再び900ピリッポスで売ると言い出した。それも断られると彼女はさらに3巻分を焼き残り900ピリッポスで売ると言った。王はその提案興味持ち(あるいは動転あまりに)、それを受け入れ最後に残った3巻分を言い値買い取った。 『シビュラの書』がカピトリウムの丘にあったユピテル神殿奉納されていたことは事実だが、上記経緯は後に潤色されたもので史実としての裏づけ否定されている。こうした伝説の背景には、『シビュラの書』が実際にエトルリア起源を持つと推測されているため、それに敵愾心持っていたローマが、自らの神託出自をより好ましいギリシア仮託する意図があったと指摘されている。 ユピテル神殿奉納された『シビュラの書』は、限られた聖事担当官当初2人、のち10人、15人と増員された)しか参照することができず、特に必要とされた場合聖書占いのように無作為に開いたページ章句解釈して占ったという。 この伝説的起源を持つ『シビュラの書』は紀元前83年火災焼失しかわりに各地神託集めて新たな『シビュラの書』が編纂された。これはアウグストゥス帝の時代紀元前12年)にパラティウムの丘のアポロン神殿奉納されたが、408年ホノリウス時代将軍スティリコによって焚書された。結果として古代ローマ参照されていた本来の『シビュラの書』の内容は、当時著書ごくわずかにそこからの抜粋主張する詩句引用されたりはしているものの、ほとんど伝わっていない。

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