古代ローマにおいて
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/09/05 02:37 UTC 版)
詳細は「年代記編者(英語版)」、「最高神祇官記録(英語版)」、および「年代記 (タキトゥス)(英語版)」を参照 古代ローマの編年体に関するに関する主な文献はマルクス・トゥッリウス・キケロとマウルス・セルウィウス・ホノラトゥスの著作にみられる。キケロによると、共和政ローマの建国からプブリウス・ムキウス・スカエウォラ(英語版)の最高神祇官就任(紀元前132年頃)まで、最高神祇官が毎年の執政官の名前と特筆に値する事件を白い石版(album)に記録して、自身の邸宅で公開して人々に読めるようにすることが慣習となっていた。セルウィウスは事件が毎年ではなく毎日記録されたとした。共和制末期になると、これは最高神祇官記録(英語版)として知られるようになった。プブリウス以降は最高神祇官ではなくほかの作家が非公式に書くようになり、キケロは例としてマルクス・ポルキウス・カト・ケンソリウス(大カト)、クィントゥス・ファビウス・ピクトルなどを挙げた。これらの記録はティトゥス・リウィウスが引用したCommentarii Pontificumと同じともされるが、別物とする学説もある。ウェリウス・フラックス(英語版)のジャンル分けはタキトゥスの作品を年代記 (タキトゥス)(英語版)と同時代史(英語版)に分ける分類に由来するとされた。ただし、ウェリウス・フラックスは自身の作品にはこのようなタイトルを使用しなかった。
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