宗教儀式
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/06/06 09:11 UTC 版)
初期王朝時代やそれ以前は、部族長が土地の神々のために儀式を行った。しかし時代が進むにつれて、儀式を執り行うのは、王やその代理人である最高神官が神殿で儀式を行った。 初期王朝前半には、王や貴族の埋葬の際に、来世で主に付き添い仕えるよう、女性や召使いが主と共に埋められたことが資料から明らかにされている。こうした習慣は、初期王朝時代に小像や模型を墓に入れる習慣へと徐々に変化していった。身分によって埋葬に違いが見られるようになったのも、この頃である(マスタバ墳の出現)。 ジェル王の治世に、この殉葬の習慣は頂点を迎え、その後収束へ向かった。第1王朝の終わりまでに、召使いの殉葬は無くなったと思われるが、南部ではなおも、この習慣が残った。しかし第2王朝時代になると、南部からもこの習慣は完全に消失した。 古王朝時代に編集され、書き下ろされたピラミッド・テキストには、より古い時代の思想と習慣を表している文章があり、初期王朝時代に食人が行われていた可能性を示している。 一例としては、ピラミッド・テキストの273-4章に見られる。 彼らの魔力を食らい、気高さを飲み込むものは、彼(すなわち王)彼らの内で大きいものは、王の朝食のために。中ぐらいのものは、王の夕食のために。そして、小さいものは、王の夜食のために。彼らの中の老人と老婆は、王の蒸香のために。彼らが最年長の者の大腿部を入れた鍋に、火を付けるは、北天に座す偉大なるものたち
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