「馬の毛色及び特徴記載要領」による分類
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/16 08:00 UTC 版)
「馬の毛色」の記事における「「馬の毛色及び特徴記載要領」による分類」の解説
公益社団法人日本馬事協会の「馬の毛色及び特徴記載要領」では、鹿毛(かげ)、黒鹿毛、青鹿毛、青毛、栗毛、栃栗毛、芦毛、佐目毛、河原毛、月毛(パロミノ)、白毛、粕毛、薄墨毛、駁毛の14種とする。 鹿毛 最も一般的な毛色の1つ。鹿の毛のように茶褐色で、長毛と四肢は黒色を帯びる。 黒鹿毛 黒みがかった鹿毛。四肢や長毛の黒さに対して胴体がやや褐色を帯びている。個体によっては青鹿毛と区別しづらく、多くの言語で青鹿毛と区別しない。 青鹿毛 黒鹿毛より黒く全身ほとんど黒色、鼻先や目元、臀部など部分的にわずかに褐色が見られる。 青毛 全身真っ黒の最も黒い毛色。季節により毛先が褐色を帯び青鹿毛に近くなることがある。 なお、「あおうま」と言った場合は青毛ではなく芦毛や白毛などの色の白い馬を指すので注意が必要である。 栗毛 全身が黄褐色の毛で覆われる毛色。鹿毛のように四肢の黒さはない。 尾花栗毛 栗毛馬(栃栗毛などでもよい)のうち、タテガミ、尻尾が金色のものをこう呼ぶ。 栃栗毛 栗毛よりもやや暗く、暗い黄褐色から茶色の毛色。鹿毛と異なり四肢は黒味を帯びない。 芦毛 灰色の毛色。生まれたときは灰色や黒、もしくは母親と同じ毛色であったりするが、年を重ねるにつれ白くなっていく。 上の写真は芦毛が徐々に白くなっていく各段階を示したもの。 佐目毛 全身が真っ白か象牙色。肌の色はピンク。目は青。原毛色によりCremello(栗毛)、Perlino(鹿毛)、Smoky Cream(青毛)の3種類に分けられる。Perlinoは紅梅月毛ともいう。 河原毛 淡い黄褐色か亜麻色で、四肢の下部と長毛が黒い。原毛色が青毛のものを別にSmoky Blackという。 Smoky Black 月毛 クリーム色から淡い黄褐色。目は茶色。色は個体によって差異が大きく、白毛や佐目毛に近くなることもある。 白毛 知られている中では最も白い毛色。全身の白い毛と肌が特徴。佐目毛と異なり目は黒や茶色のことが多く、青い目は稀。 粕毛 原毛色の地に肩や頸、四肢等に白い刺毛が混生する。原毛色によって栗粕毛、鹿粕毛、青粕毛と表記することもある。加齢によって刺毛は増加するが、芦毛と違い完全には白くならない。 薄墨毛 河原毛よりも少し薄暗い毛色である。モウコノウマの毛色として知られるが、イエウマのクリオージョ種などにみられる。 Bay Dun(モウコノウマ) Red Dun Grulla Zebra Dun 駁毛 体に大きな白斑のあるもの。原毛色によって栗駁毛、鹿駁毛、青駁毛などと表記し、白斑が体の多くを占めるとき駁栗毛、駁鹿毛、駁青毛などという。日本では駁毛に一括するが、細かく分けると様々なパターンがある。 白斑にまで至らないものを刺毛(さしげ)という。馬のマーキング参照。 Tobiano Sabino Frame Overo Appaloosa
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