「ミカヅキ」
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/03/11 06:55 UTC 版)
「ミカヅキ (さユりの曲)」の記事における「「ミカヅキ」」の解説
さユりのデビューシングルにして代名詞のような曲であり、規模の大きいコンサートホールでのライブから新曲のリリースイベントに至るまで、ほとんどの場面で演奏される。 歌詞の大きな特徴は《完全性》と《不完全性》との強い対比である。完全性の象徴として《満月》《蝶》、不完全性の象徴として《三日月》《(欠けた)翼》《蛹》を挙げ、完全であることへの強い憧れと不完全であることの強い劣等感や弱さを対比させつつ、不完全であると知りながら、それでも前に進もうとする人間の決意と遠くで光る希望を歌っている。 誕生のきっかけは2年前の2013年(当時17歳)のことで、サビの一部の歌詞とメロディーだけが頭に浮かんだという。さユりは当時の息苦しさや劣等感などの感情が天体への羨望につながり、自然と形を成したのだろうと語っている。しかしそれ以降は曲作りは進まなかった。 その後、ノイタミナ作品である『乱歩奇譚 Game of Laplace』のエンディングテーマの話が来たとき、ノイタミナ各作品の公式サイトでアニメに関わったアーティストのコメントを読み、自分もその一員に加わることを強く思ったという。 エンディングテーマの制作にあたって、さユりはアニメ作品の世界観に合わせた楽曲作りが求められた。それは欝々とした雰囲気を持ちながらも共感を集めることが出来る曲という難しいものであった。さユりは原作である江戸川乱歩の小説から読み取った登場人物たちのどこか欠落したイメージをもとに2年前に思い付いた曲を完成させた。それはちょうど2015年に入った頃であった。アニメのプロデューサー、森彬俊はさユりに求めた楽曲の難しさから、当初は制作が難航することを覚悟していたが、楽曲が届けられると森はもちろん、監督の岸誠二をはじめとするアニメーション制作のスタッフからも満場一致で迎えられた。
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