《潰瘍性大腸炎》の正しい読み方
「潰瘍性大腸炎」の正しい読み方
「潰瘍性大腸炎」の正しい読み方は、「かいようせいだいちょうえん」である。「潰瘍(かいよう)」という難読字が把握できれば読める語といえる。「潰瘍性大腸炎」の意味解説
「潰瘍性大腸炎」は大腸内の粘膜に炎症が生じる疾患である。症状は軽度のものから重度のものまでさまざまであるが、何しろ寛解と再燃を繰り返すばかりで完治は困難という厄介さがある。国の指定難病である、潰瘍性大腸炎は、大腸内にある免疫が過剰反応を起こして自らの大腸粘膜を攻撃し、潰瘍や糜爛(びらん)を形成することにより生じる、つまり自己免疫疾患ではないか、と目されているが確定的ではない。原因としては食生活の欧米化が原因ではないかとも言われているが、これも確定的ではない。未解明の部分が多く根治薬も未だ開発されていない。治療法は、ステロイドなどを用いたり、生物学的製剤や免疫抑制剤で免疫活動を抑制する対症療法が主となる。
潰瘍性大腸炎は、かつては欧米で多く見られる疾患だった。1970年頃から、日本でも急速に患者数が増え続け、しかも20代を中心とした若年層に多く発症している。
潰瘍性大腸炎の症状は個人差が大きい。投薬なしで症状が寛解する場合もあれば、長期入院が必要な場合もある。ひどい場合には大腸を全摘出しなければならなくなる場合もある。ただ潰瘍性大腸炎の研究は盛んに進められており、治療薬も治療法も日進月歩で進化している。今後の研究成果に期待したい。
潰瘍性大腸炎の主な症状としては、腹痛、慢性的な下痢、下血および粘血便などが挙げられる。症状が重くなると、貧血や発熱、倦怠感や食欲不振なども伴う。
潰瘍性大腸炎と似た疾患として「クローン病」が挙げられる。潰瘍性大腸炎は大腸に炎症を生じるが、クローン病は消化器全体に潰瘍を形成する。潰瘍性大腸炎とクローン病は、どちらも「炎症性腸疾患」という同グループに分類される
「潰瘍性大腸炎」の英語用例・例文
「潰瘍性大腸炎」の英語表記は、「ulcerative colitis」である。頭文字をとって「UC」と表現する事も多い。これは医療分野の学術用語である。より一般的な語彙としては enteritis(腸炎)なども挙げられる。- 《潰瘍性大腸炎》の正しい読み方のページへのリンク