入院が必要な場合
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2015/03/25 09:22 UTC 版)
嘔吐、下痢が続き食物摂取不可能、あるいは高熱が続き、尿中ケトン体強陽性、血糖値350 mg/dl以上のときは入院治療が必要となることが多い。また、糖尿病性昏睡、即ち糖尿病ケトアシドーシスや高浸透圧高血糖症候群、乳酸アシドーシスであった場合は入院が必要なのは言うまでもない。この場合、速やかに速効型インスリン投与(10単位静注する。以後は0.1単位/kg/hrにて点滴静注)を行わないと死亡することもある。血糖が250~300 mg/dl、HCO3>18 mEq/L、pH>7.3になるまで続け、その後インスリン投与にて低カリウム血症となるためカリウムを補充する(60 daymEq/以上と通常では考えられない量補充する)という作業が必要である。このような治療は入院しなければ行うことができない。 糖尿病ケトアシドーシスに陥る前段階としてケトーシスという病態が知られている。血糖値が高いだけで、経口摂取可能、意識状態良好だが体内は飢餓の状態であり尿中ケトン体陽性であるという状態である。この状態では脱水予防として水かお茶を2l程度追加で飲んでもらうということで様子をみることも可能である。しかし36時間経過しても尿中ケトン体強陽性であった場合、少しでも反応が悪く朦朧としていると疑えた場合は糖尿病専門医のもとで治療を受けた方が望ましい。
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