《焔》の正しい読み方
「焔」の正しい読み方
「焔」は「炎」の異体字であり、「ほのお」もしくは「ほむら」と読む。「ほのお」と読む場合は「炎」の字が用いられることが多く、特に「焔」の字が用いられる場合は「ほむら」と読ませる場合が多い。「火焔」や「気焔」といった熟語における「焔」は音読みで「エン」と読む。
「焔」の意味解説
「焔」および「炎」は、ものが燃焼する際に生じる光や熱、および、その光源・熱源となっている部分のことである。規模の小さい燃焼は「火」と呼ばれ、ある程度の規模になると「ほのお(火の補)」「ほむら(火群)」と呼ばれる。心に沸き起こる激情、欲望・怒り・嫉みなどの(さながら烈火のごとく)立ち上り渦巻くさまを、「嫉妬の焔」「劣情の焔」のように表現することもある。これは比喩表現である。
「焔」の類語・用例・例文
「焔」の類語には「火」や「炎」、および「火炎」や「火焔」などが挙げられる。「火」は燃焼の規模・程度にかかわらず、物体の燃焼を指す基本的語彙である。線香のように、気体中に発光が生じず(煙しか出さず)ほそぼそと燃焼している状態も「火(がついている/燃えている)」と表現できる。このような状態について「焔」や「炎」の語は用いられない。「焔」の英語用例・例文
「焔」は英語で「flame」や「blaze」と書く。両者に明確な違いはないものの、「flame」は「焔の気配や明るさ」を意味し、「blaze」は「焔の勢い」を指すことが多い。Men are carrying torches for the festival. The flame was warm and the boy felt calm.(お祭りのために男たちがたいまつを運んでいる。その焔は暖かく、少年は穏やかな気持ちになった)
A fierce blaze approached the kitchen. There is no escape anymore. She had no choice but to wait for rescue.(激しい焔が台所に迫ってきた。もう逃げ場はない。彼女は救出を待つしかなかった)
He remembered the power harassment he received at work. The flame of hatred dwelled in his heart, again.(彼は職場で受けたパワーハラスメントを思い出していた。再び、憎しみの焔が彼の心に宿った)
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