《東海林》の正しい読み方
「東海林」の正しい読み方
「東海林」は「しょうじ」と読まれることが多い漢字である。それぞれの漢字の音読みである「とうかいりん」とするのも間違いではないが、それはあくまでも東北地方の一部地域のみで通用する読み方である。そのため、東北以外の場所では、間違いだと指摘される恐れがある。したがって、状況に応じて「しょうじ」と「とうかいりん」を使い分けることもある。また、「しょうし」と読まれることがあるが、「しょうじ」と比較すると少数派である。「東海林」の意味解説
「東海林」とは、日本人の名字に用いられる漢字である。古い時代に中国から渡ってきた林姓の人々が、東海地方に渡ってきたため、名字を「東海林」と改めたとする説が有力である。また、中国の目線から、東の海を渡って日本へ向かった林姓の人々という意味で、「東海林」となったとする説もある。そして、高い能力を持つ「東海林」姓を持つ人々は、朝廷の命により地方へ派遣され、権力者の私有地である荘園の管理者となった。その派遣先となったのが現代の山形県周辺であるため、「東海林」の名字は山形県に多く見られる。なぜ「東海林」と読むのか・理由
「東海林」姓が朝廷から命じられた荘園の管理者は、「庄司(しょうじ)」と呼ばれる役職であった。そして、「東海林」は本来「とうかいりん」と呼ばれるべきものであったが、荘園周辺の人々からは、名字ではなく「庄司(しょうじ)」という役職名で呼ばれた。その結果、「東海林」と「庄司(しょうじ)」が混同され、「東海林」が「しょうじ」と呼ばれるようになった。また、山形に生息する植物「シオジ」の名前が当てられ、「しょうじ」と呼ぶようになったという説もある。「東海林」の類語・用例・例文
「東海林」を使用した例文は、「東海林という名字は、読み方が特殊ということで話題になる場合が多い」「地元山形では東海林(とうかいりん)だが、地元を離れた就職先では、指摘されたり解説したりするのが手間となるため、東海林(しょうじ)呼びにしている」といった形となる。また、「東海林」という地名もあるため、「東海林は私の苗字ではなく出身地だ」「東海林にある営業所に転勤となる」といった使い方をすることもある。そして、「東海林」は人の名字であるため、厳密には類語は存在しないが、由来が同じという説を持つ「東海枝」という名字がある。「東海林」と同じく山形県に多く見られる名字であり、読み方も「しょうじ」と共通している。「東海林」の英語用例・例文
英語では、日本人の名字はそのままローマ字表記される。「東海林」も例外ではなく、「Shoji」「Tokairin」という表記となる。そして、例文は、「Mr. Shoji is my friend(東海林さんは私の友達だ)」「Ms. Tokairin is coming here(東海林さんはこちらに向かっているところだ)」などとなる。また、日本に詳しい外国人の中には、「Mr.」や「Ms.」などの代わりに「さん」付けをする人もいる。そのような人が相手であれば、「Shoji-san」「Tokairin-san」といった表記が通用する。- 《東海林》の正しい読み方のページへのリンク