《松風焼き》の正しい読み方
「松風焼き」の正しい読み方
「松風焼き」は一般的に「まつかぜやき」と読む。料理の名称であり、謡曲の「松風(まつかぜ)」にちなんだ呼び名である。「松風」単独では音読みで「しょうふう」と読む場合もあるが、「松風焼き」を「しょうふうやき」と読むことはない。「松風焼き」の意味解説
「松風焼き」は、いわゆるのし鶏(熨斗鶏)の表面にケシの実やクルミなどを散らした料理である。挽肉(主に鶏の挽肉)に味付けして焼いたものがベースとなっている。「松風焼き」という呼び名は、観阿弥が原作とされる謡曲「松風」にちなむ。同曲には「須磨の浦は風が吹きすさんで寂しい」という情景描写がある。ここから「表面にはケシなどを散らして賑やかに彩るが裏面には何もしない」のし鶏を、「裏側は寂しい」=「浦は寂しい」とひっかけて「松風焼き」と呼ぶようになったと言われている。
和菓子にも「松風」と呼ばれる菓子があるが、これも表にケシやゴマをまぶす(裏には特に何もしない)という共通点がある。
なぜ「松風焼き」と読むのか・理由
松風焼きを「しょうふうやき」ではまく「まつかぜやき」と読む理由としては、「まつかぜ」と読む作品「松風」に依拠しているからである。- 《松風焼き》の正しい読み方のページへのリンク