《文机》の正しい読み方
「文机」の正しい読み方
「文机」は、一般的には「ふづくえ」と読まれる言葉である。「文」を本来の読みではない「ふ」と読む形であり、熟字訓のひとつとして数えられる。漢字本来の読みを使用した「ふみづくえ」と読むことも、間違いではない。ただし、「机」が濁らない「ふつくえ」や「ふみつくえ」、音読みを使用した「ぶんき」「もんき」などの読みは誤りである。特殊な読み方としては「ふんづくえ」があるが、一般的に使用されることはない。「文机」の意味解説
「文机」とは、主に読書をするために使用する机のことである。平安時代に生まれたとされ、当時は天板に巻物を広げるという使い方であった。元々は貴族が使用する道具であり、芸術品の役割も併せ持っていた。それが、時代の流れと共に民衆にも使用されるようになり、現代まで続いている形である。現代では、読書だけでなく、パソコンやタブレットを置いて使用するものも文机として扱われる。基本的に文机は、床座によって使用するものである。そのため、机の中では背が低い方だ。使用するために椅子が必須となる背が高い机は、文机とは呼ばない。なぜ「ふづくえ」「ふみづくえ」と読むのか・理由
「文机」の読みは元々、「ふみづくえ」であった。漢字をそれぞれ訓読みした形である。そして、「机」の読みである「つくえ」は、他の漢字の後に続く場合、連濁の法則に従って「づくえ」と濁る。その「ふみづくえ」が、省略される形で「ふづくえ」となり、一般的な読み方として定着した。「文机」の類語・用例・例文
「文机」は、床座用の机そのものを指す言葉である。そして、「奮発して高級な文机を購入した」「文机の使用で腰を傷めないように、座椅子が必要だと思う」「彼は文机をインテリアの台座として使用してしまっている」のように使用する。「文机」の類語としては、「書机(しょづくえ)」が挙げられる。文字通り書をしたためるための机であり、文机と同じものとして扱われる。一般的に床座用の机を指す場合、書机ではなく、文机が使用されることが多い。そして、「書案(しょあん)」という類語もある。文章の草案という意味がある言葉だが、文机を指すことも可能だ。その他にも、特定の目的のために使用する机を指す「事務机」や「学習机」「作業台」なども、文机の類語である。
「文机」の英語用例・例文
「文机」を英語で表現すると、「Japanese-style writing desk」となる。また、「writing desk」だけでも意味が成立することはある。それらの表現を用いて例文を作ると、「He seems to be fascinated by Japanese-style writing desk.(彼は文机に魅力を感じているようだ)」「When I do calligraphy, I use a writing desk.(私は書をしたためる際、文机を使用する)」といった形となる。《文机》の正しい読み方
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