(目安)とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 同じ種類の言葉 > 言葉 > 表現 > 目安 > (目安)の意味・解説 

め‐やす【目安】

読み方:めやす

目当て目標おおよそ基準また、おおよそ見当。「60点を—とする」「費用の—を立てる」

そろばん掛け算割り算で、そろばん上の左のほうに置く乗数または除数

そろばんで、五玉(ごだま)と小玉(こだま)との仕切り(はり)に記してある位取り文字や印。

箇条書きにした文書中世では、箇条立てて書いた訴状陳状江戸時代ではもっぱら訴状のことをいう。目安書き。目安状


目安

読み方:メヤス(meyasu)

(1)箇条書き要約した文書
(2)争点箇条書きにした訴状陳状
(3)戦功などを報告確認するための文書


目安

読み方:メヤス(meyasu)

所在 奈良県生駒郡斑鳩町

地名辞典では2006年8月時点の情報を掲載しています。

目安

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/20 00:41 UTC 版)

目安(めやす)とは、本来は箇条書にした文書。

後に訴状のことを指すようになった。

解説

概要

「目安」あるいは目安状は本来は閲覧の便のために箇条書にした文書の事で、書出に「目安」書止に「目安言上如件」という文言が用いられ、文中は事書の書式が用いられていた。

目安は軍忠状など他の上申文書でも用いられた書式であった。だが、訴状の書式として広く用いられたことから、後に訴状の別名となり、事書の形式を採っていない訴状や相手側の主張・反論を記した陳状のことも目安と呼ぶようになった。

江戸時代

江戸時代に入ると、専ら、訴訟人と称された原告側が出した訴状のことを「目安」と呼んだのに対して、相手側が出した陳状のことを返答書(へんとうしょ)と呼んで区別するようになった(ただし、寺社奉行では専ら「訴状」の語が用いられている)。

目安の提出

目安の書出は「乍恐以書附御訴奉申上候事」を用い、続いて公事銘(事件類型)と当事者名が記載された。その後ろに本文が記され、請求の趣旨およびその原因、証拠などが記され、最後に訴状提出の年月日・訴訟人の証明捺印が記され、管轄する奉行所代官所評定所などの訴訟機関に提出された。 

ただし、地域や内容によっては訴訟人だけでなく地元の町役人村役人の奥印を必要とし、更に訴訟人の属する領外に相手方が属する場合には、所属する領主の添簡(添書)の添付を必要とした。

目安糺

奉行所などの役所に提出された目安は直ちに受理される訳ではなく目安糺(めやすただし)と呼ばれる事前審査が行われ、管轄する機関、当事者や公事銘の資格、出訴期限などが厳密に審理された。

特に「出入筋」と称された江戸時代の民事裁判(代表的なものは金公事と質地・家質などの本公事)については、本来であれば当事者間の相対で解決すべきものでみだりに御上の手を煩わせる性格のものではないとして幕府当局者などの権力側からは否定的に扱われた[1]ために厳しい審査の対象とされた。

目安裏書

目安糺の結果、訴権が妥当と認められた目安は本目安と称されて奉行が裏書を行うことで受理の証拠として(目安裏書)、裏書後の目安を訴訟人に返却、訴訟人はこれを相手方に提示して一種の召喚状代わりとした。

目安箱

徳川吉宗が導入したことで知られている目安箱も目安を投函して、征夷大将軍に直接訴えを起こす(直訴)ために設けられた箱である。

脚注

  1. ^ 服藤『国史大辞典』「目安」

参考文献


「 目安」の例文・使い方・用例・文例

Weblio日本語例文用例辞書はプログラムで機械的に例文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。



(目安)と同じ種類の言葉


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

「(目安)」に関係したコラム

  • CFDの銘柄の時系列データを取得するには

    CFDの銘柄の時系列データを取得するにはいくつかの方法がありますが、比較的簡単に取得できるのは、GCIフィナンシャルが取引ツールとして使用しているMT4(Meta Trader 4)からダウンロードす...

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「(目安)」の関連用語

(目安)のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



(目安)のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
デジタル大辞泉デジタル大辞泉
(C)Shogakukan Inc.
株式会社 小学館
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの目安 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
Tanaka Corpusのコンテンツは、特に明示されている場合を除いて、次のライセンスに従います:
 Creative Commons Attribution (CC-BY) 2.0 France.
この対訳データはCreative Commons Attribution 3.0 Unportedでライセンスされています。
浜島書店 Catch a Wave
Copyright © 1995-2024 Hamajima Shoten, Publishers. All rights reserved.
株式会社ベネッセコーポレーション株式会社ベネッセコーポレーション
Copyright © Benesse Holdings, Inc. All rights reserved.
研究社研究社
Copyright (c) 1995-2024 Kenkyusha Co., Ltd. All rights reserved.
日本語WordNet日本語WordNet
日本語ワードネット1.1版 (C) 情報通信研究機構, 2009-2010 License All rights reserved.
WordNet 3.0 Copyright 2006 by Princeton University. All rights reserved. License
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
「斎藤和英大辞典」斎藤秀三郎著、日外アソシエーツ辞書編集部編
EDRDGEDRDG
This page uses the JMdict dictionary files. These files are the property of the Electronic Dictionary Research and Development Group, and are used in conformance with the Group's licence.

©2024 GRAS Group, Inc.RSS