流紋岩とは? わかりやすく解説

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りゅうもん‐がん〔リウモン‐〕【流紋岩】

読み方:りゅうもんがん

火山岩の一。細粒斑状ないしガラス質の白または灰色岩石斑晶として石英カリ長石少量斜長石黒雲母(くろうんも)などを含む。流理構造を示すこともある。石英粗面岩

流紋岩の画像

流紋岩(ryolite)

石英粗面岩ともいう。

花崗岩に近い化学成分および鉱物成分を持つ噴出岩で、一般にハリ質の石基中に長石石英および有色鉱物の小はん晶をもつのが普通である。主として溶岩流時には岩脈として現われる

緻密堅硬なものは砕石として使われる

流紋岩

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/06/29 00:21 UTC 版)

流紋岩

流紋岩(りゅうもんがん、英語: rhyolite)は、火山岩の一種。花崗岩深成岩)と同等である成分の火山岩である。

「流紋岩」の名称は、マグマの流動時に形成される斑晶の配列などによる流れ模様(流理構造)がしばしば見られることによる。以前は、流理構造の見られないものを「石英粗面岩(せきえいそめんがん、liparite)」と呼んでいたが、現在では流紋岩に統一され、石英粗面岩の名称は用いられない。

火山岩は岩石全体の成分(特にSiO2の比率)で分類され、流紋岩はSiO2が70%以上のもの。通常は斑状組織を持つ。色は白っぽいことが多いが、噴出条件や結晶度などにより多様である(黒い流紋岩もあるので色だけでは判断できない)。

斑晶および石基として、無色鉱物である石英長石(カリ長石・斜長石)、有色鉱物である黒雲母角閃石等を含む。

流紋岩とデイサイトの中間的な性質の火山岩を流紋デイサイトrhyodacite)と呼ぶことがある。

特殊な流紋岩

黒曜岩(黒曜石、obsidian)
石基がガラス質で、ガラス光沢のあるもの。
ピッチストーン(松脂岩、pitchstone)
石基がガラス質で、樹脂光沢のあるもの。
パーライト(真珠岩、perlite)
石基がガラス質で、丸い割れ目の多数あるもの。
リソイダイト(木目岩、Resoidite)
石基が潜晶質の珪長質で、緻密でほとんど斑晶を含まないもの。

関連項目

参考文献


流紋岩

出典:『Wiktionary』 (2018/04/28 14:31 UTC 版)

名詞

りゅうもんがん

  1. ケイ酸分に富む火山岩一種深成岩花崗岩対応する化学組成をしている。石英アルカリ長石斜長石黒雲母などが含まれる

語源

マグマ流れた後の模様から命名

翻訳

関連語


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