1980年代マガジン版初出(アニメ第3作未登場分)
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「ゲゲゲの鬼太郎の登場キャラクター」の記事における「1980年代マガジン版初出(アニメ第3作未登場分)」の解説
黒髪切り(くろかみきり) 声 - 滝口順平(第4作) 歯並びのいい口と円らな目、全身真っ黒の妖怪。 「カニ妖怪」では父子で登場。髪を材料にした洋服店「黒髪屋」を営むが、ねずみ男の紹介で来たアメリカのカニ妖怪に父親が拉致される。 アニメでは第4作第112話登場。300年前に悪事を働いた鬼髪を封じた。髪を食べて妖力の源とする。鬼太郎たちから髪を貰って力を付けて、復活した鬼髪との再戦に臨み、鬼髪に組み付いて取り込まれた人々を分離した後、鬼太郎に「清めの炎」で自分ごと焼き払わせてこの世から消える。 化けガマ 「ガマ妖怪」に登場。人間以上の知能を持ち千年を超えて生きる巨大なガマの妖怪。他のガマからは「マラカニアン皇帝」と呼ばれている。現代の人間の横暴ぶりを見かねて、人間の漫画家に変身し漫画を通じて諌めようとするが、やがて見限り、人間を滅ぼして地上にガマの王国を作ろうと目論む。最後は鬼太郎に敗北し、人間への警告を残して子分のガマたちと姿を消す。 小右衛門火(こえもんび) 1980年代版「吸血鬼ラ・セーヌ」にて、油すましが援軍に連れて来た火の玉妖怪。球状で顔らしいものはないが、話すことはできる。叩かれると分裂する性質を持つ。 妖怪ヅタ 「家獣」に登場。ゲゲゲの森に住む蔦の妖怪。巨大な口の周りに無数の蔦を生やしており、獲物を蔦で捕食する。 桂男(かつらおとこ) 声 - 長嶝高士 「月の妖怪桂男」に登場。月に住む、雲で出来た巨人のような姿の妖怪。物を体内に取り込み大きさを変えられる。地球人が月探査機などで月を侵害するのに怒り、地球に来て虫や小動物を巨大化させ暴れさせるが、最後はひでり神に熱気を浴びせられて縮んだため降参する。 アニメでは第4作93話初登場。主人の月女が地球にいられる最後の夜になっても月への舟を飛ばすための月光が集められず、邪魔な人間の照明を巨大化させた虫で壊そうとするが、鬼太郎達の協力で月女を帰すことができるだけの月光が集まったため、地球に残って彼女を見送り消滅する。霊兎(れいと) 原作での桂男の部下で、いわゆる月の兎。 月女(つきめ) 声 - 久川綾 アニメ第4作での桂男の女主人。800年前、月を愛でる地球人のために渡来した月の使者。地球上では800年以上生きられず、それまでに月に帰らないと消えてしまう。 針女(はりおなご) 声 - 渡辺美佐 頭髪の先が釣針状の女妖怪。 原作「針女」では髪の針で魚を捕らえ魚屋を営む。地中から手を伸ばす「土中手長の術」や、髪の毛を刺した相手を傀儡にする能力を持つ。少女を誘拐して召使にし、妖怪に改造しようとするが、鬼太郎たちによって失敗する。 アニメでは第5作81話初登場。髪は指鉄砲でも切れないほど強靭で、髪の針を鋳造した弾を眉間に撃ち込むしか倒す方法はない。髪の針には人や妖怪の影を捕える力がある。昔は棲んでいる山に入った男を誑かすだけの妖怪だったが、いつの間にか山に踏み込んだ人間を異常に憎悪するようになり、麓の村民の影を奪い何年も甚振り続けていた。最後は鬼太郎の協力を得た猟師源五郎(げんごろう、声 - 大塚明夫)に倒され、人々の影も元に戻る。 麻桶毛(まゆげ) 声 - 白鳥哲(第6作・内裏)、柿沼紫乃(第6作・雛) 阿波国三好郡賀茂村にある彌都比売神社の御神体の麻桶に入れられた毛。普段は一筋だが、何か腹立たしいことがあると何百何千にも裂けて伸びていく妖怪。神社に祀られているものもあるが、そうでないものは古い人形の髪などに隠れて何千年も生き続けており、その詳細は妖怪学の謎となっている。 鬼太郎と戦った麻桶毛は後者で、人形に潜んで古い家の仏壇に納まっていた。引っ越してきた少女久美子を腹の中に取り込み、その後人形の腹が妙に膨れ上がって気味悪がった父親に捨てられ、少女が蒸発する事件を起こすが、最後は調査依頼を受けた鬼太郎たちに倒され、久美子も助けられる。 アニメでは第6作46話初登場。神社に御神体として奉納された毛髪が祀られなくなったことで妖怪と化した存在で、人間を襲って巻き付き、養分を吸収して人形に変える。人形供養を行っている神社の内裏雛に2体が宿り封印されていた。復活後は封印を解いたねずみ男に自分を売らせて、購入した学校内で放課後に人間を襲い始める。女雛は名無しによってまなに刻まれていた五芒星の力で、男雛は鬼太郎にそれぞれ倒され、人形になった犠牲者は元に戻る。 石妖(せきよう) 声 - 内田真礼 (第6作) 随筆『中陵漫録』に登場する石の化身妖怪。石切り場に美女の姿で現れ、石工に眠くなるほど快適な按摩をするが、相手の体は傷だらけになるという。 原作「石妖」とアニメ第6作第24話に登場。見かけによらず戦闘力は高い。石像の姿になることで相手の攻撃を防ぐことが可能で、粉砕されても再結合する。石山妖子(いしやま ようこ)を名乗り、ねずみ男を相手に結婚詐欺を働くが、最後は鬼太郎たちから逃亡した先で海坊主に捕まる。原作ではそのまましばらく飼われることになり、アニメ第6作では連行されそうになったところをねずみ男の嘆願で解放される。 黒坊主(くろぼうず) 声 - 大友龍三郎(第5作)、茶風林(異聞妖怪奇譚)、千葉繁(第6作) 「黒坊主」に登場。クロヒョウに似た頭部を持ちマントのような服を着た、生き物の生気を吸って生きる霧のような妖怪。百年以上前に美人画の中に封じ込められた。弱点は水。長い年月のうちに封印が解け、絵を買ったねずみ男たちの生気を吸い取るが、正体を現した後にぬりかべの水鉄砲を浴び、溶けて消滅する。 アニメでは第5作第20話で初登場。非常に凶暴な妖怪で、面白半分で心霊スポットを訪れた人間に呼び寄せられ、怒って黒い霧状の姿で度々人間を襲っていた。高い防御力を誇る。最後は自らを犠牲にしたうわんの道連れで永遠の闇の中に封印される。 第6作では大逆の四将の一体。長い出っ歯を持った齧歯類のような顔をした妖怪だが、実は常に携えている美人画の方が本体。水が弱点だが、本体を濡らさない限り効果は無い。流暢に言葉を話し、知恵も回る。戦闘能力は高く、水を赤黒く汚染させる能力を持ち、150年前に江戸で大規模な汚染を引き起こし何十万人という犠牲者を出したため、鬼道衆に討たれて地獄に送られていた。ぬらりひょんの手により脱獄した後は、汚染能力を利用したマッチポンプで大金を獲得し、政府とコンタクトを取ったねずみ男を要職に就かせて裏から日本を支配する計画を立案するが、最後は弱点と本体を見抜かれて鬼太郎たちに敗北し、魂は閻魔大王に引き渡される。 ゲーム『異聞妖怪奇譚』ではむじなと手を組んで、人々から生気を奪っていた。黒雲主(くろくもぬし) 1980年代『最新版』第23話に登場した、黒坊主が産業廃棄物を吸収して巨大に変異した存在。ぬらりひょん配下。天狗ポリスの一隊を襲ってまとめて生気を奪うほどだったが、鬼太郎に三原山火口へ誘き出され、ぬらりひょん諸共噴火に呑まれる。ゲーム『妖怪軍団の挑戦』では不死身とされる。 玉(ぎょく) / 王将(おうしょう) 「妖怪王将戦」に登場した将棋の精。将棋の駒に手足が生えた部下を率いているが、玉自身は火の玉のような姿。大仙人によって壺に封じられて人面岩に埋められ、部下はただの巨大駒と化していた。地震で出た壺を宝物と誤認したねずみ男が開けたことで復活し、近くの村を占領するが、最後は油すましにたちによって再封印される。 こそこそ 『こそこそ岩』に登場。岡山県にあり声を立てるという石「こそこそ岩」に潜む、女の姿をした石妖怪。石の手刀と石化眼光、相手をくすぐって眠らせる術を得意とする。岩の裏の洞窟に眠る太古の魔物たちを蘇らせて世界征服を企み、復活に必要な「青い血」を持つ少女さゆりを拉致するが、最後は鬼太郎の胃液で溶かされ、消滅する寸前で復活させた魔物も、使用した青い血に錯乱作用が付加されていたため、同士討ちで落盤を起こし永久に埋もれる。 1980年代『最新版』では地獄の岩で女の姿は取らない。夜行さんが鬼太郎に課した特訓で、重量挙げの重石になった。 壺仙人(つぼせんにん) 「壺仙人」に登場。小太りな風貌の仙人で、何でも入る空飛ぶ壺を持つ。美人の玉女(仙人の侍女)を欲して、母が病に伏せっている少女ユミに薬を与える代わり母が治ったら玉女になるよう要求するが、最終的には壺を鬼太郎に破壊され、逃げ道の仙人画も目玉おやじにすり替えられたため降参する。 井守(いもり) 恐竜並に巨大なイモリの妖怪。「井守」にて卑弥呼に操られる邪馬台国の守護神として登場。電気を持つ球体を吐く。森の奥の古井戸にある時穴から邪馬台国に紛れ込んだねずみ男とシーサーが生贄の少女を連れ去ったため、小人の兵士に化けた多数のイモリを連れて奪回に現れるが、最後は球体に卑弥呼の幻像が現れて負けを認め、時穴の秘密を厳守する条件で生贄の儀式を取りやめ、少女は送り返される。 手足の神(てあしのかみ) 「手足の怪」に登場。ひとりでに動く手足の形をしており、無数に増えて伸びることもできる。正体は板や厚紙で作られた手足で、かつて手足を患った人々が神として信仰し、回復を祈願して奉納されたもの。指輪やたこ焼きなどを盗んでいたが、最後は捕獲にやってきた鬼太郎の「空気ポンプの術」を受けて弾け飛ぶ。 十鬼(じっき) 鬼太郎一行を倒すため、奪衣婆が呼び出した十人の鬼。それぞれ怪鬼(けき)、魃鬼(ばつき)、魅鬼(みき)、蠱毒鬼(こどくき)、厲鬼(れいき)、餓鬼(がき)、魎鬼(りょうき)、涙鬼(なみだき)、役使鬼(やくしき)、伝送鬼(でんそうき)と呼称される。
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