江戸で
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/06/11 09:50 UTC 版)
このころ、物外が浅草の古道具屋で碁盤を買ったという逸話がある。物外が碁盤を気に入り、「いくらだ」と尋ねると、店主は「一両二分でございます」と答えた。「いま金を持っていないから、後でもらいに来る。それまで他人に売らないでくれ」と物外が頼むと、店主は「何か、手付けでもいただければ」と催促した。「ああそうか、では」と物外は、碁盤を裏返して殴りつけた。「これならよかろう」。見ると、碁盤に拳骨の痕が付いていた。その後も物外は拳骨の痕のついた碁盤を何枚か残している。 同じころ、芝近辺に出没する三人組の辻斬りを懲らしめたり、刀のこじりが当たったことが原因で真剣勝負の決闘に及んだ会津、肥後の侍を調停したりしている。
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