彰義隊とは? わかりやすく解説

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しょうぎ‐たい〔シヤウギ‐〕【彰義隊】


彰義隊

読み方:ショウギタイ(shougitai)

明治維新戊辰戦争江戸で抗戦した佐幕派の隊。


彰義隊

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/05/01 15:01 UTC 版)

彰義隊(しょうぎたい)は、幕末期の1868年慶応4年)、江戸幕府征夷大将軍であった徳川慶喜の警護などを目的として渋沢成一郎天野八郎らによって結成された部隊。江戸幕府より江戸市中取締の任を受け、江戸の治安維持を行ったが、戊辰戦争の一環である上野戦争明治新政府軍に敗れて解散した。


  1. ^ 慶応4年5月7日(1868年6月26日)午後だけで以下の3事件が起きたことが『復古記』に記載されている。
    • 同夕方、根岸付近で薩摩藩兵3人が彰義隊士8人~9人と遭遇し、彰義隊の屯所へ連行されるのを拒否して戦闘になり、薩摩藩兵1人が斬殺されたが、彰義隊士2人を討ち果たし、6人に手傷を負わせた。彰義隊の応援が大勢駆け付ける中、残った薩摩藩兵2人は囲みを掻い潜って駒込大観音の前まで辿り着いたが、深手を負っており追手が迫っていたので、薩摩藩兵1人が切腹し、もう1人の藩兵も切腹しようとしているところを彰義隊士に鉄砲で射殺された。
    • 同夜、尾張藩足軽1人が私用で四谷付近へ出掛けたところ、10人ほどの徳川家家臣に襲撃されて手傷を負った。
    • 同午後6時頃、体調不良で隊列から遅れた肥前藩士2人が、上野北大門町駕籠に乗って通りかかったところ、突如80人ほどの何者か分からない集団に斬りかかられ、止むを得ず応戦した。肥前藩士1人が斬殺され、もう1人の藩士は深手を負って午後9時頃に藩邸へ辿り着いた。
    国立国会図書館デジタルコレクション『復古記 第十冊』110頁112頁 『復古外記』東海道戦記 第二十六 明治元年5月8日 「薩摩尾張肥前三藩、書ヲ大総督府ニ上リテ、藩兵、彰義隊ノ殺傷スル所ト爲リシ状ヲ申ス。」 (編著者:太政官、豊原資清 出版者:内外書籍 発行:昭和4年(1929年)9月15日) (2018年10月9日閲覧)
  2. ^ a b c d e 小川潔(東京学芸大学名誉教授)上野彰義隊、歴史伝える墓守◇徳川慶喜の助命求め敗戦、生き残りの一族「しるし」継ぐ日本経済新聞』朝刊2023年4月25日(文化面)2023年4月30日閲覧
  3. ^ 散った若者へ思いはせ 幕末の彰義隊 15日に150回忌法要”. 『東京新聞』夕刊2017年5月11日. 2017年5月18日閲覧。
  4. ^ 上野戦争 15日で150年 「彰義隊」慰霊で節目の法要 宗派超え都内5寺参加へ”. 毎日新聞ネット版2017年5月14日. 2017年5月18日閲覧。
  5. ^ 彰義隊鎮魂へ 子孫の会/来月シンポ「本当の姿知ってほしい」『読売新聞』朝刊2018年11月6日(都民面)。
  6. ^ 加来, pp. 150–151.
  7. ^ 加来, pp. 163–164.


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彰義隊

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/28 14:09 UTC 版)

大久保忠宣」の記事における「彰義隊」の解説

忠宣は慶応4年1868年2月20日駿府町奉行旧幕府より罷免された後、彰義隊に加わる。江戸警備担っていたもの賊軍とされ上野寛永寺立てこもり官軍と戦う。 上野戦争終盤根本中堂前の最後の決戦時に忠宣は残り100名の彰義隊を引き連れ東照宮の旗を持ち官軍立ちはだかるも、忠宣は額に砲弾を受け倒れる。 これを見て残った彰義隊は3人(天野八郎新井太郎紀伊守家来の常助)だったという。

※この「彰義隊」の解説は、「大久保忠宣」の解説の一部です。
「彰義隊」を含む「大久保忠宣」の記事については、「大久保忠宣」の概要を参照ください。

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