病期分類、病期診断
病期分類(びょうきぶんるい)
・病期0:乳管の中だけに留まっていているがん(非浸潤がん)、またはパジェット病
・病期I:しこりの大きさが2cm以下で腋窩リンパ節(腋のリンパ節)に転移がないと考えられるもの
・病期IIA :しこりの大きさが2cm以下で腋窩リンパ節に転移があると考えられるもの、または、しこりの大きさが2cmを超えるが5cm以下で腋窩リンパ節に転移がないと考えられるもの
・病期IIB :しこりの大きさが2cmを超えるが5cm以下で腋窩リンパ節に転移があると考えられるもの、または、しこりの大きさが5cmを超え腋窩リンパ節に転移がないと考えられるもの
・病期IIIA:しこりの大きさが5cmを超え腋窩リンパ節に転移があると考えらるもの、または、しこりの大きさを問わずリンパ節周囲組織やリンパ節相互に固定した腋窩リンパ節転移があるもの
・病期IIIB:しこりが胸壁に固定しているもの、皮膚がただれていたり、潰瘍になっていたり、むくんでいたりするもの、または、胸骨の脇にあるリンパ節(胸骨傍リンパ節)に転移があるもの
・病期IV:しこりの大きさや腋窩リンパ節の状況を問わず、遠隔転移(鎖骨上リンパ節転移を含む)を伴うもの
病期分類はしこり(Tumor)、リンパ節(Node)、遠隔転移(Metastasis)の状態で分類するので、TNM分類ともいいます。
病期分類
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/08 17:06 UTC 版)
GOLDや日本呼吸器学会の分類では、COPDの重症度はスパイロメトリー検査により、1秒量の正常値に対するパーセント (FEV1/ predicted FEV1) で、0期(COPD予備群)およびI期からIV期の5期に分類される。 病期定義0期(COPD予備群) 咳嗽、喀痰など症状はあるがスパイロメトリーは正常(まだCOPDではない) I期(軽症) 1秒率70%未満かつ1秒量が正常値の80%以上 II期(中等症) 1秒率70%未満かつ1秒量が正常値の50%以上80%未満 III期(重症) 1秒率70%未満かつ1秒量が正常値の30%以上50%未満 IV期(最重症) 1秒率70%未満かつ1秒量が正常値の30%未満、あるいは1秒量が正常値の50%未満で慢性呼吸不全か右心不全を合併
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病期分類
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/07/26 06:51 UTC 版)
国内では、腎生検の所見により4群に分類され、予後の予測と治療方針の決定に用いられる。経過中に他の群に移行することがある。 低リスク群:透析に至るリスクが少ないもの 中等リスク群:透析に至るリスクが中程度あるもの 高リスク群:透析に至るリスクが高いもの 超高リスク群:5年以内に透析に至るリスクが高いもの 厚生省特定疾患進行性腎障害調査研究斑 社団法人日本腎臓学会 合同委員会『IgA腎症治療指針第3版』より引用
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病期分類
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/24 19:24 UTC 版)
0期 子宮内膜の異型増殖を認めるもので、前癌状態(子宮内膜異型増殖症)。 I期 がんが子宮体部にのみ認められるもの。Ia期 子宮内膜にのみ認められるもの。 Ib期 子宮筋層への浸潤が筋層の2分の1以内のもの。 Ic期 子宮筋層への浸潤が筋層の2分の1を超えるもの。 II期 がんが子宮体部を越えて子宮頸部に拡がったもの。IIa期 頸管内の浸潤が粘膜内にあるもの。 IIb期 頸管内の浸潤が粘膜を越えて深く浸潤しているもの。 III期 がんが子宮外に拡がっているが、骨盤を越えて外には拡がっていないもの。または骨盤内あるいは大動脈周囲のリンパ節に転移を認めるもの。IIIa期 子宮の外の膜や骨盤の腹膜あるいは卵巣卵管に転移しているもの、あるいは腹水の中にがん細胞の認められるもの。 IIIb期 腟壁に転移を認めるもの。 IIIc期 骨盤内、あるいは大動脈周囲のリンパ節に転移を認めるもの。もしくは、基靭帯(きじんたい)に浸潤を認めるもの。 IV期 がんが骨盤を越えて身体の他の部位へ拡がるか、または膀胱、あるいは腸の内腔を侵すもの。IVa期 膀胱あるいは腸の粘膜までがんの浸潤を認めるもの。 IVb期 骨盤を越えた遠隔臓器転移を認めるもの。あるいは腹腔内や鼠径部のリンパ節に転移を認めるもの。
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病期分類
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/03 09:45 UTC 版)
2005年に「IMWG」が発表した国際病期分類が広く用いられるようになった。 IMWG International Staging System:ISS 病期(Stage)基準(Criteria)I 血清β2ミクログロブリン < 3.5mg/L かつ 血清アルブミン(Alb)≧ 3.5g/dL II stageI III以外 III 血清β2ミクログロブリン≧5.5mg/L 注: IIには以下の2つが含まれる。 血清β2ミクログロブリン < 3.5 mg/L で血清アルブミン < 3.5 g/dL のもの 血清アルブミン値にかかわらず血清β2ミクログロブリン ≧ 3.5 mg/L かつ < 5.5 mg/L のもの R-ISS 病期(Stage)基準I ISS Stage I かつiFISHにてStandard risk CAかつStandard risk CAかつ血清LDH正常範囲 II I とIII 以外 III ISS Stage III かつiFISHにてHigh risk CAまたは血清LDH高値 ISS stageI, II, III に加えて 間期核FISH(iFISH)による染色体異常(CA)high risk:del(17p)かつ/またはt(4;14)かつ/またはt(14;16)あり standard risk:high risk CAを認めない LDHNormal:血清LDH≦正常上限 High:血清LDH>正常上限
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病期分類
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/13 04:31 UTC 版)
病期分類はステージとも言い表される。原発癌の種類ごとに分類基準が異なるので、ステージを異なる癌の種類の間で比較する場合は注意が必要である。普通は、0或いはI~IVのローマ数字で表され、数が大きいほど進行癌である。ローマ数字に英小文字を付け("IVa", "IVb"等)亜分類される。
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病期分類
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/01/20 05:38 UTC 版)
確定診断後の治療基準として有用である。 病期 外観 持続期間 単純X線像 所見・症状 0 下顎骨の露出 <1ヶ月 著明な変化なし 痛みなし瘻孔なし IA(無症候性) 下顎骨の露出 ≥1ヶ月 著明な変化なし 痛みなし瘻孔なし IB(症候性) 下顎骨の露出 ≥1ヶ月 著明な変化なし 痛み・瘻孔 IIA(無症候性) 下顎骨の露出 ≥1ヶ月 下顎骨下縁以外での著明な変化 痛みなし瘻孔なし IIB(症候性) 下顎骨の露出 ≥1ヶ月 下顎骨下縁以外での著明な変化 痛み・瘻孔 III 下顎骨の露出 ≥1ヶ月 下顎骨下縁を含む領域での著明な変化 他の兆候に依らない
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病期分類
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/23 00:45 UTC 版)
アメリカではRai分類、ヨーロッパではBinet分類がよく用いられ、日本ではどちらでもよいとされる。 分類病期基準生存期間中央値Rai分類 低リスク 0 リンパ球増加のみ。リンパ球が末梢血で5000/μl以上および骨髄の有核細胞の30%以上 10年以上 中間リスク Ⅰ 病期0の条件に加えてリンパ節腫大 7年 Ⅱ 病期0の条件に加えて脾腫または肝腫 7年 高リスク Ⅲ 病期0の条件に加えて貧血(Hgが11g/dl以下) 1.5-4 Ⅳ 病期0の条件に加えて血小板減少(10万/dl以下) 1.5-4 Binet分類 A 末梢血リンパ球数4000/μl以上および骨髄の有核細胞のうちリンパ球40%以上。腫大領域2ヶ所以内 12年 B 病期A+腫大領域が3ヵ所以上 7年 C 貧血 (Hg10g/dl以下)または血小板減少 (血小板数10万/μl以下) 2-4年
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病期分類
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/28 22:05 UTC 版)
膵がんの病期分類には、日本膵臓学会の膵癌取扱い規約と国際的なUICC分類の2つがあり、日本では主に日本膵臓学会の進行度が用いられている。いずれもTNM分類をもとに、4段階の進行度(ステージ)に分けられる。 膵癌取扱い規約(第5版)[リンク切れ] I期 - 大きさが2センチメートル以下で膵臓の内部に限局している。 II期 - がんは膵臓の内部にとどまるが、大きさが2センチメートル以上であるか、第1群のリンパ節に転移がある。 III期 - がんは膵臓の外へ少しでるが、リンパ節転移はないか、第1群までに限られている。または、がんは膵臓の内部にとどまるが、リンパ節転移は第2群まである。 IV期 - がんが膵臓の周囲の臓器・器官を巻き込んでいるか、離れた臓器まで転移がある。 UICC分類(第6版) I期 - がんが膵臓の内部にとどまり、転移はない。 II期 - がんは膵臓の内部にとどまるが、周囲のリンパ節に転移がある。または、がんは膵臓外へ少し出るが主要動脈まで及んでいない。 III期 - 膵臓の腫瘍が周囲の主要動脈まで及んでいる。 IV期 - 膵臓から離れた臓器に転移がある。 進行度により、手術、全身化学療法、放射線療法、あるいはこれらの組み合わせが行われる。進行度は治療の観点から以下の3段階に分けられる。 切除可能 - 癌が膵臓周囲に限局しており、重要な血管への浸潤や遠隔転移がない段階。膵癌取扱い規約によるStageIVa以下の膵癌で、腹腔動脈(膵頭部癌)や上腸間膜動脈に浸潤がないものが該当する。手術による切除が第一選択の治療法である。 局所進行 - 癌が膵臓周囲に限局しているものの、重要な血管への浸潤や後腹膜への広範囲な進展によって根治切除不能とみなされる段階。化学放射線療法もしくは全身化学療法が行われている。 遠隔転移あり - 癌が膵臓周囲を超えて全身へ広がっている段階。肝臓への転移もしくは腹膜播種によるものが多い。この段階ではたとえ目に見える癌をすべて切除したとしても早期に再発するため、膵切除による治療上の利点はないと考えられている。全身化学療法が第一選択の治療法である。
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病期分類
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/04/12 16:06 UTC 版)
悪性リンパ腫は基本的にAnn Arbor分類を用いるが、節外臓器病変が多い消化管リンパ腫では、隣接臓器への直達浸潤や腹腔内リンパ節病変を正しく評価できないため、消化管リンパ腫にはLugano分類が用いられる。消化管以外が原発巣であればAnn Arbor分類が用いられる。
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病期分類
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/04/08 18:11 UTC 版)
斎藤らは多数の病理切片の検討から嗜銀顆粒の蓄積部位の伸展に一定の傾向があることを明らかにした。その傾向をもとに3期のステージ分類を提唱した。 迂回回ステージ 迂回回周囲、扁桃体移行部に限局した時期 側頭葉ステージ 側頭葉内側面を前後方に進展する。Ballooned neuronやリン酸化タウ陽性の顆粒も目立ち始める。 前頭葉ステージ 前脳基底部から前帯状回、中隔核、側坐核や視床下部にかけて病変が拡大する。迂回回のグリオーシスとニューロンの空胞変性が認められる。
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病期分類
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/04 09:59 UTC 版)
リンパ腫の病期分類としては、次のAnn Arbor分類が世界的に用いられている。通常の癌と異なり、0期という分類はない。 Ann Arbor 分類病期解説I期単独リンパ節領域の病変 (I)。またはリンパ節病変を欠く単独リンパ外臓器または部位の限局性病変 (IE)。 II期横隔膜の同側にある2 つ以上のリンパ節領域の病変 (II)。または所属リンパ節病変と関連している単独リンパ外臓器または部位の限局性病変で、横隔膜の同側にあるその他のリンパ節領域の病変はあってもなくてもよい IIE)。病変のある領域の数は下付きで、例えば II3 のように表してもよい。 III期横隔膜の両側にあるリンパ節領域の病変 (III)。それはさらに隣接するリンパ節病変と関連しているリンパ外進展を伴ったり (IIIE)、または脾臓病変を伴ったり (IIIS)、あるいはその両者(IIIES)を伴ってもよい。 IV期1 つ以上のリンパ外臓器のびまん性または播種性病変で、関連するリンパ節病変の有無を問わない。または隣接する所属リンパ節病変を欠く孤立したリンパ外臓器病変であるが、離れた部位の病変を併せ持つ場合。 A およびB 分類(症状)各病期は以下のように定義される全身症状の有無に従って、A またはB のいずれかに分類される。 発熱:38℃より高い理由不明の発熱。 寝汗:寝具(マットレス以外の掛け布団,シーツなどを含む、寝間着は含まない)を変えなければならない程のずぶ濡れになる汗。 体重減少:診断前の6 カ月以内に通常体重の10%を超す原因不明の体重減少。 ※造血器腫瘍診療ガイドラインより引用し改変。 ほかに、Lugano 分類が使用される事もある。 Lugano 分類病期解説I期消化管に限局した腫瘍単発または多発(非連続性) II期消化管の原発部位から腫瘍が腹腔へ進展リンパ節浸潤II1:限局性(胃のリンパ腫の場合は胃周囲、腸管の場合は腸管周囲) II2:遠隔性(腸管原発の場合は腸間膜、その他では傍大静脈、傍大静脈、骨盤、鼠径) IIE期近接の臓器または組織へ進展する漿膜の浸潤(実際の浸潤部位。例:IIE[膵臓]、 IIE[大腸]、IIE[後腹膜])リンパ節浸潤と近接臓器へ浸潤する進展の両方がある場合は、病期は下付きの1 または2 とE の両方が記載されるべきである。 例:II1E[膵臓] IV期リンパ外への播種性浸潤または消化管病変に横隔膜を越えたリンパ節病変を伴う。 ※造血器腫瘍診療ガイドラインより引用し改変。
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