バロック‐おんがく【バロック音楽】
バロック音楽
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/02/02 08:38 UTC 版)
バロック音楽(バロックおんがく)は、ヨーロッパにおける17世紀初頭から18世紀半ばまでの音楽の総称である。この時代はルネサンス音楽と古典派音楽の間に位置する。絶対王政の時代とほぼ重なる[1]。
- ^ 岡田暁生『西洋音楽史 : 「クラシック」の黄昏』中央公論新社〈中公新書〉、2005年。ISBN 978-4121018168。
- ^ オックスフォード オペラ大事典. Warrack, John Hamilton, 1928-, West, Ewan., 大崎, 滋生, 1948-, 西原, 稔, 1952-. 平凡社. (1996). p. 478. ISBN 4-582-12521-2
- ^ Grout, Donald Jay,. 新 西洋音楽史(中). グラウト/パリスカ 戶口幸策, 1927-, 津上英輔, 1955-. 音楽之友社. p. 245, 246. ISBN 4-276-11212-5
- ^ オックスフォード オペラ大事典. Warrack, John Hamilton, 1928-, West, Ewan., 大崎, 滋生, 1948-, 西原, 稔, 1952-. 平凡社. (1996). p. 203. ISBN 4-582-12521-2
- ^ バッハ (Johann Sebastian Bach) 日本大百科全書
- ^ Silbiger, Alexander, ed (2004-08-02). Keyboard Music Before 1700 (2nd ed.). Routledge.. doi:10.4324/9780203642122 .
- 1 バロック音楽とは
- 2 バロック音楽の概要
- 3 脚注
バロック音楽
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/11/06 17:48 UTC 版)
当時を代表する描写音楽の大家といえば、アントニオ・ヴィヴァルディを措いて他にない。わけてもヴァイオリン協奏曲『四季』は、標題となる(内容を示唆する)ソネットが作曲者自身によって用意されており、吠える犬や虫の羽音、遠雷と通り雨、寒風と氷上の足跡(寒さに耐えかね歯を食いしばる音)をさまざまな演奏技巧を凝らして描出することが譜面を通じて要求されている。ほかにもヴィヴァルディには、『海の嵐』『夜』といった楽曲がある。 フランスでは、16世紀のイギリスと同じく、特にクラヴサン楽派とヴィオール楽派の作品に標題的な傾向が見られ、中でもマラン・マレの『膀胱結石切開手術図』は、不安におののきながら手術台に上った患者が、やがて快癒するまでを描き出した興味深い作品である。フランソワ・クープランの作品は、人物の肖像や風物・情景、古典古代の神話や寓話を好んで名付けた当時の流行に従っているが、『ティク・トク・ショクまたはオリーブ搾り器』といったユーモラスな題名や、『神秘的なバリケード』のように謎めいた印象を与える題名も散見される。ジャン=フェリ・ルベルは、バレエ音楽『四大元素』の導入部において、不協和音の激しい衝突を用いて混沌の中から元素が誕生するさまを表現しようと試みた。 ドイツおよびオーストリアでは、ヨハン・ヤーコプ・フローベルガーが『皇帝フェルディナント3世陛下の痛切の極みなる死に捧げる哀歌』『わが来たるべき死への瞑想』といった作品において、曲調が醸し出す情感や特徴的な音型によって描写音楽を試みている。その後の鍵盤楽曲では、ヨハン・クーナウが『聖書』のさまざまな場面を音楽的に解釈した『聖書ソナタ』や、ヨハン・ゼバスティアン・バッハが作曲したチェンバロのためのカプリッチョ『最愛の兄の旅立ちに』BWV.892 といった例が挙げられる。一方でドイツ語圏では、ヴァイオリン独奏曲においてこの分野が探究されており、ヨハン・ハインリヒ・シュメルツァーの『フェンシング指南』や『カッコウのソナタ』、ハインリヒ・ビーバーの『ロザリオのソナタ』や『描写的なソナタ』『戦闘』などが知られている。
※この「バロック音楽」の解説は、「標題音楽」の解説の一部です。
「バロック音楽」を含む「標題音楽」の記事については、「標題音楽」の概要を参照ください。
バロック音楽
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/14 20:17 UTC 版)
バロック期のオーケストラでは、管楽器は各パート1名、ヴァイオリンは2パート2〜3名ずつ、ヴィオラ、チェロ2名、コントラバス、ファゴット、鍵盤楽器各1名という程度の規模が多く、大規模でも総勢20名程度のものであった。弦楽を含めた全てのパートを各1名で奏することもある。そのため、バロック期のオーケストラは室内楽あるいは室内管弦楽の範疇とされることもある。なお、1749年ヘンデルによって作曲された管弦楽組曲「王宮の花火の音楽」では、大国イギリスの国家行事という特殊事情もあり、現在考えても膨大な100人という規模の楽団によって、式典の屋外会場で盛大に演奏された(参照:巨大編成の作品#番付外)。 次に示すのは、18世紀前半頃の後期バロック音楽(J.S.バッハやテレマン、ヘンデル等の盛期)の曲に多く見られる、規模の大きめな管弦楽編成の例である。 木管楽器オーボエ(曲によってはオーボエ・ダモーレ) 2 ほとんど欠かさず フルート 2 しばしば (曲によってはリコーダー 2) オーボエ・ダ・カッチャ(コーラングレの先祖) 時による ファゴット1 時により旋律楽器として。その場合もふつう通奏低音を兼ねる。 金管楽器トランペット(D管) 2~3 祝祭的な曲においてしばしば ホルン 2 時による 打楽器ティンパニ 2(1対) 通常、トランペットとセットで 弦楽器第1ヴァイオリン 第2ヴァイオリン ヴィオラ 通奏低音チェロ ファゴット しばしばチェロの補強として コントラバス(またはヴィオローネ) チェロの8度下 チェンバロ 低音部の旋律と、それに付随する和音を即興で奏でる ポジティフ・オルガン 宗教的な曲においては欠かさず
※この「バロック音楽」の解説は、「オーケストラ」の解説の一部です。
「バロック音楽」を含む「オーケストラ」の記事については、「オーケストラ」の概要を参照ください。
バロック音楽
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/12/24 13:33 UTC 版)
「 組曲#バロック時代」も参照 初期のスペインにおけるサラバンドの音楽は知られていない。最古の実例は17世紀初期のイタリアのギターのためのものである。当初は和声の定形が特徴であったが、17世紀半ばごろにはリズムが特徴となっていった。イタリアの盛期バロックのソナタではアレグロやプレストなどのテンポが一般的であったがラルゴやアダージョの場合もあった。サラバンドがテンポの遅い舞曲となったのはフランスにおいてであり、情緒的で優美あるいは荘重な曲調となった。17世紀からリュートやクラヴサンのための曲が多く作られ、組曲に欠かせない舞曲となった。また劇場音楽でもサラバンドは良く用いられた。イギリスのサラバンドはイタリアとフランスの両方の特徴が見られるが、ドイツでは概ねフランスに従い、遅い舞曲として扱われた。
※この「バロック音楽」の解説は、「サラバンド」の解説の一部です。
「バロック音楽」を含む「サラバンド」の記事については、「サラバンド」の概要を参照ください。
バロック音楽
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/13 03:09 UTC 版)
詳細は「バロック音楽」を参照 バロック音楽は、ヨーロッパにおける17世紀初頭から18世紀半ばまでの音楽の総称である。ルネサンスの静的なポリフォニー音楽に対し、16世紀末のフィレンツェのカメラータで感情の劇的な表現のためにモノディが考案され、オペラが誕生した。宮廷音楽が発展し、多くの器楽作品が書かれた。教会旋法は長短の調に整理され、また舞曲に起源のある拍子が明確になった。またバロック時代を通じ、通奏低音による伴奏が行われた。
※この「バロック音楽」の解説は、「音楽史」の解説の一部です。
「バロック音楽」を含む「音楽史」の記事については、「音楽史」の概要を参照ください。
バロック音楽
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/08/23 06:15 UTC 版)
ヘンリー・パーセル(1659年 - 1695年)はバロック音楽時代に活躍したイギリスの音楽家である。彼はイタリアやフランスの影響を受けつつ、独自の音楽を生み出したものの、その生涯はわずか36年というものであった。その後、ドイツから移住、帰化したゲオルク・フリードリヒ・ヘンデル(1685年 - 1759年)が活躍した。パーセル死後に生まれたボイス(1711年 - 1779年)、アーン(1710年 - 1778年)、リンリー(1756年 - 1778年)などの作曲家は、古典派直前のイギリスの作曲家である。 ヘンリー・パーセル ゲオルク・フリードリヒ・ヘンデル ウィリアム・ボイス トマス・アーン トーマス・リンリー
※この「バロック音楽」の解説は、「イギリスの音楽」の解説の一部です。
「バロック音楽」を含む「イギリスの音楽」の記事については、「イギリスの音楽」の概要を参照ください。
「バロック音楽」の例文・使い方・用例・文例
バロック音楽と同じ種類の言葉
- バロック音楽のページへのリンク