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三省堂 大辞林

三省堂三省堂

やまと-ごえ ―ごゑ 0音/音】

漢音唐声(からごえ)というのに対し)呉音。わおん。

わおん 1 【和音】

(1)高さの異な二つ上の音が同時に鳴ることによって生ずる合成された音響。主に音楽でいう。コード和弦。かおん。〔俗にハーモニー」とも〕和声(わせい)

(2)日本流の漢字音平安時代には、漢音正音とするのに対して呉音系をいう。また、漢音呉音などに対して日本的変化した音である慣用音をいうこともある。
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和音(コード) [code]

同時に鳴る2つ以上の音の集合。最も基礎的な和音には、長三和音メジャーコード)と短三和音マイナーコード)がある。


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和音

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2012/01/23 12:07 UTC 版)

和音(わおん、英語: chord(コード)、: Akkord)は、高さが異なる複数のピッチクラス楽音が同時にひびく音のことである。三つのピッチクラスからなる和音を「三和音」、四つのピッチクラスからなる和音を「四和音」などと呼ぶが、同時に8つの高さの音が鳴っても、ピッチクラスが3または4であれば、それは基本的には三和音または四和音とみなされる。つまり、「○和音」と「○声部」とは示す意味が異なっている。かつては、携帯電話機着信メロディ表現力の表示などで、16声部を「16和音」とするような間違った用法もしばしば見られた。

古典的な西洋音楽音楽理論では、三和音を基本として考えることが多く(実際の音楽では2音だけが同時に鳴ることもあるが、これらはすべて三和音のいずれかの音が省略されたものと考える)、ポピュラー音楽では四和音を基本として考えることが多い。

それぞれの和音の機能や使用例などは和声を参照。

目次

和音の種類

三和音(五の和音、トライアド)

ある音(根音という)と、根音の3度上の音(第3音)と、根音の5度上の音(第5音)の3つの音から成る和音を三和音(: triad: Dreiklang)という。三和音には、長三和音短三和音増三和音減三和音がある。

上記の三和音の一覧は次の通りである。コードネームは C を根音とするときのものを表記する

名称 第3音の根音からの音程 第5音の根音からの音程 コードネーム 備考 サンプル
長三和音
メジャー
長3度 完全5度 C、CM、CMA、Cmaj、C
サンプル
短三和音
マイナー
短3度 Cm、Cmi、Cmin、C-、C-
一般的にm、mi minなどアルファベットを使う場合、マイナーはメージャーとの区別しやすくするため小文字で表記するが、一部では大文字が使われる(特にアメリカなどの英語圏)。
サンプル
減三和音
ディミニッシュト
減5度 Cdim、Co、Co
Cm-5、Cm(♭5)
三和音の表記であるdim(o)は、減七の和音dim7o7)の意味で表記されることがある(特にジャズ)。おおむね楽譜によって統一が取られているので判断できるが、そうでなければ和声的な意味合いを読み取って判断する必要がある。
明示的にoと表記されていれば必ず減三和音を表す。
サンプル
増三和音
オーグメンテッド
長3度 増5度 Caug、C+、C+5、C(#5)、C+、C+5、C(#5)
サンプル

Waon 3waon.png

譜例: 三和音の種類

四和音(七の和音、セブンスコード)

三和音に、根音の7度上の音(第7音という)を加えた和音を、四和音(: four notes chord)または、より一般的には七の和音: seventh chord: Septimenakkord)と呼ぶ。

名称 基準となる三和音 第7音の根音からの音程 コードネーム 備考 サンプル
属七の和音 長三和音 短7度 C7
サンプル
長七の和音 長7度 CM7、CMa7、Cmaj7、C△7
サンプル
短七の和音 短三和音 短7度 Cm7、Cmi7、C-7
サンプル
導七の和音(半減七の和音) 減三和音 Cm7-5、Cm7(♭5)、Cmi7(♭5)、CØ、C-7-5、C-7(♭5) 英語ではハーフ・ディミニッシュトともいうが、俗に言うトリスタン和音で減五七の和音という日本名もある サンプル
減七の和音 減7度 Cdim7、Co7 減三和音ではなく、減七の和音をdim(o)と表記する場合がある(特にジャズ)。おおむね楽譜によって統一が取られているので判断できるが、そうでなければ和声的な意味合いを読み取って判断する必要がある。 サンプル
増七の和音 増三和音 長7度 Caug M7、CM7+5
CM7(#5)、C+△7、C△7(#5)

サンプル
短三長七の和音 短三和音 CmM7、Cm maj7、C-△7 英語ではマイナー・メイジャー・セブンスという。 サンプル

Waon 4waon.png

譜例: 七の和音の種類

五和音(九の和音、テンションコード)

四和音に、根音の9度上の音(第9音)を加えた和音を、九の和音(: ninth chord: Nonenakkord)または五和音と呼ぶ。

名称 基準となる七の和音 第9音の根音からの音程 コードネーム 備考 サンプル
属九の和音(長九の和音) 属七の和音 長9度 C9、C7(9)
サンプル
属七短九の和音(短九の和音) 短9度 C7(♭9)
サンプル

Waon 5waon.png

譜例: 九の和音の種類

その他の和音

上記の他、次の和音などを独立した和音として扱うことがある。

  • 長三和音や属七の和音の第3音を完全4度の音にした和音。クラシック音楽では第3音は次に完全4度から3度に解決。
    コードネームではそれぞれ Csus4(サスペンデッド・フォース)[サンプル]、C7sus4サンプル]。
    この派生としてポピュラー音楽では第3音を長2度にしたコードも存在する。コードネームでは Csus2サンプル]。
  • 長三和音や短三和音に長6度の音を加えた付加和音。アジュテー。
    コードネームではそれぞれ C6サンプル]、Cm6サンプル]。
  • 属七の和音などに増11度の音を加えた和音。
    コードネームでは C7(♯11)サンプル]。
  • 属七の和音の第5音を省いて長13度または短13度の音を加えた和音。(注:長13度では第5音を使えるが、短13度では使えない)
    コードネームではそれぞれ C7(13)サンプル]、C7(♭13)サンプル]。
  • 和音に根音から単音程の長2度の音を加えた和音。
    コードネームでは Cadd9サンプル]。
  • 第3音を省かずに完全4度の音を加えた和音。(非常にまれである)
    コードネームでは Cadd4サンプル]。
  • 長三和音や属七の和音の第5音を減5度とした和音。
    コードネームではそれぞれ C-5 または CM-5サンプル]、C7-5サンプル]。

Waon others.png

譜例: その他の和音

非和声音

和音と和音を連結して和声を形成する過程で、ある和音が響いているときに、その和音の構成音以外の音が鳴らされるとき、これらの音を非和声音、和声外音などと呼ぶ。非和声音は、解決を必要とする等、和音の連結や音楽の時間的経過といった要素を無視できないため、あくまで「和声」のなかから生まれるものであり、時間の経過や連結を無視した単一の和音に、元の和音の構成音以外の音を新たに加えても、別種の新たな和音(不協和音など特殊な和音を含む)になるだけなので「非和声音」とはいえない。

和音にない音が鳴らされると、より心地よく豊かな響きが得られたり、より張りつめた緊張感のある響きや、さらにひどいと刺激的で不快な響きが得られる。不思議ではあるが、非和声音を含む和音は、それがまったく同じ和音であっても、豊かに響いたり刺激的に響いたりと、相反する効果が得られることがある。それがどのように響くのかは、その和音の前または後ろに、どんな和音が置かれているかによる。作曲家や編曲家は、どんな和音(あるいは非和声音)をどう配置するとどんな響きが得られるか十分に習得していて、もっとも効果的な非和声音の使い方をする。たとえば、非和声音による濁りが耳に快く、また、旋律が和音の縛りから解放されれば、メロディの自由な動きが可能になる。音楽は緊張と弛緩とを巧みに織り交ぜることで表現をする芸術であるので、たとえば、非和声音による響きが耳につく刺激的なものであれば、それと対照的な安定して澄んだ響きの和音とつなげることで音楽的な面白さを表現することができる。これは、協和音と不協和音とをいかに扱うかと同じである。また、旋律に和音を付ける立場からすると、もし非和声音がなければ、旋律の一音一音に異なる和音を付けることになりかねず、和音進行が縛られるだけでなく非常に煩雑となってしまうが、いくつかの音を非和声音として扱うことによって、和音進行が柔軟になり、またゆったり動かすことができるようになる。

非和声音の分類法にはいくつかがあるが、一般には次のように分類する。

  1. 経過音 - 2つの離れた和音構成音 ij の間を音階的に音が動くときに生じる(ij に挟まれた)音。[サンプル
  2. 刺繍音(ししゅうおん) - 補助音ともいい、ある和音構成音 k から2度上または2度下の音 l に行き、またkに戻ったときの、l 音。[サンプル
  3. 繋留音(けいりゅうおん) - 2つの和音 MN が続くときに、M の構成音のひとつ m が後続する和音Nの構成音でないにもかかわらず N が鳴っても引き延ばされ (m2) 、2度下行または上行して N の構成音のひとつ n に進行したときの、m2 の音。[サンプル
  4. 倚音(いおん) - ある和音が鳴り始めたときにいきなり鳴らされる非和声音で、繋留音同様、2度下行または上行して和音の構成音に移行するもの。[サンプル
  5. 先取音 - 2つの和音 PQ が続くときに、P が鳴っている間に、Q の構成音のひとつである音 qP の非和声音として先取りされ、Q において、q の同音が再び鳴らされる (q2) ときの q の音(繋留音の逆のようであるが、繋留音がタイであるのに対し、先取音はタイで結ばれないのが普通)。[サンプル
  6. 逸音(いつおん) - ある和音が鳴り始まった後に、和音の構成音から2度上行または下行して鳴らされ、次の和音へ3度逆行して解決する非和声音。Q において、q への進行方向と逆方向へ3度異なる和声音へ解決する先取音の一種と見なすこともできる。(先取音の説明を参照のこと)[サンプル
  7. 保続音 - 楽曲の最後に近いところで、低音 r が同じ音を鳴らし続け、その上で様々な和音がまるで r を無視するかのように進行するとき、この r を保続音、オルゲルプンクトと呼ぶ。理論書により、r の方を非和声音と見るものと、さまざまな和音の方を巨大な非和声音の集団と見るものとがある。[サンプル
  • 上の和音の一覧において、三和音以外の和音で、三和音に付け足された第7音、第9音、完全4度の音、長6度の音などをすべて非和声音の一種と捉える理論書もある。

Waon hiwaseion.png

譜例: 非和声音の種類

テンション

テンションという言葉は主にポピュラー音楽で用いられるが、これも非和声音である。また、テンションを含む和音は不協和音である。

テンションの使われ方は大きく2通りに分かれる。テンションは非和声音であるので、従来のクラシック音楽で一般的な非和声音の扱い方、つまり前述の分類のように用いられることもある。テンションが和声音に解決することをテンション・リゾルブ(英: tension resolve)という。

もう1つの用法は、主にポピュラー音楽において、テンションを和声音と同様に扱う方法である。つまり、予備も保留も繋留も考えることなく用いるのである。




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