ガリシアとは? わかりやすく解説

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ガリシア【Galicia】


ガリシア州

(ガリシア から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/12/16 13:30 UTC 版)

ガリシア州(ガリシアしゅう、Galicia、あるいはGaliza[注釈 1])は、スペイン自治州の1つである。スペイン北西に位置し、南はポルトガル、東はアストゥリアス州カスティーリャ・イ・レオン州に接し、北と西は1490キロメートルの海岸で大西洋カンタブリア海に面する。州都はサンティアゴ・デ・コンポステーラ。自治州政府はシュンタ・デ・ガリシア(Xunta de Galicia)。


注釈

  1. ^ レアル・アカデミア・ガレーガによるガリシア語の正式な規範ではGalicia(ガリシア)であるが、2003年の正書法改定により、Galiza(ガリサ)の使用も認められることとなった。Galizaはポルトガル語との再統合を目指す再統合派スペイン語版が定める正書法による形式で、ポルトガル語と同一形式で、ナショナリスト、分離主義者、左翼活動家などが主に使用している。Galiciaの形式はそれ以外の多数によって使われる。

出典

  1. ^ Archie Smith 『プレスティージ号事故が生んだ課題と対応の現状』 (2004年)
  2. ^ Antonio de la Peña Santos, Los orígenes del asentamiento humano Archived 24 May 2013 at the Wayback Machine., (chapters 1 and 2 of the book Historia de Pontevedra A Coruña:Editorial Vía Láctea, 1996. p. 23.
  3. ^ 桑原真夫「ガリシアという異郷」/ 坂東省次・桑原真夫・湯浅武和編著『スペインのガリシアを知るための50章』明石書店 2012年 19ページ
  4. ^ Poblaciones de hecho desde 1900 hasta 1991. Cifras oficiales de los Censos respectivos.
  5. ^ Cifras oficiales de población resultantes de la revisión del Padrón municipal a 1 de enero.
  6. ^ 大木雅志「スペイン憲法公布後のガリシアとガリシア自治州憲章」/ 坂東省次・桑原真夫・湯浅武和編著『スペインのガリシアを知るための50章』明石書店 2012年 232ページ
  7. ^ CGはCoalición Galega(ガリシア同盟)
  8. ^ Partido Socialista Galego-Esquerda Galega(ガリシア社会党=ガリシア左翼)
  9. ^ Resultados de las elecciones al Parlamento de Galicia en el Archivo Histórico Electoral del Área de Análisis, Estudios y Documentación de la Presidencia de la Generalidad Valenciana” (スペイン語). Argos(Subdirección de Análisis y Políticas Públicas de la Presidencia de la Generalitat). 2012年8月9日閲覧。
  10. ^ Eleccións 2012 Parlamento de Galicia” (ガリシア語). ガリシア自治州政府. 2012年10月22日閲覧。
  11. ^ NCG Banco empezará a operar el 1 de septiembre” (スペイン語). Xornal de Galicia. 2011年7月26日閲覧。
  12. ^ Pecha Galicia Hoxe” (ガリシア語). Galicia Hoxe. 2011年6月29日閲覧。



ガリシア

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/10 15:57 UTC 版)

スペイン人」の記事における「ガリシア」の解説

詳細は「ガリシア人」を参照 「ガリシア」の名がローマ統治時代存在したケルト系のガラエキア人(英語版)に由来する所からわかるように、この地域ローマの支配にあってなお、それ以前にいたケルト人勢力文化強く保存され地域であった中世にはゲルマン系とされるスエビ人がこの地にスエビ王国建てた。この地のイスラム教徒支配は非常に短期間であったため、他に比べイスラム文化痕跡は非常にわずかで、こうした要素イスラム文化影響が強い他地域明らかに異な文化ガリシア人与えていった。 ガリシアでの民族主義的運動はまず、文学の分野から始まった19世紀には、中世トロバドール言語として一時代築いたガリシア語に再び光を当て民族誇り取り戻そうとする文芸復興運動「レシュルディメント(スペイン語版)」が生まれた。この運動文学面とどまらず、やがて政治運動へと発展していった。20世紀にはいるとガリシア語協会英語版)が設立され、この動きはやがて「ガレギスモ(英語版)」へと続きさまざまな政党設立されたがスペイン内戦後の独裁下で弾圧された。ガリシア人初めとする地方民族弾圧したフランシスコ・フランコはガリシアのフェロル出身であった政治運動としてのガリシア民族主義は、バスクカタルーニャ比べればその力は弱い。それは政党議席数からも明らかである。それはガリシア民族主義もっぱら政治的に左翼陣営によっているからでもある。ガリシアでは、国民党地域支部である、ガリシア国民党第1党、それに社会労働党地域支部ガリシア社会主義者党続き左翼民族主義政党ガリシア民族主義ブロック第3にすぎない。それは主に、ガリシア人居住分布と関係があると考えられる。ガリシアは一部都市中心市街地除けば住民多数小規模集落分散して居住している。また、基本的に農村社会であるため、自治体内のパロキア(教区)やパロキア内のアルデア集落)および、より小さな居住地区での人間関係が非常に強い。このことは、現在でも一部方言地域ではあるが、排他的な1人称複数代名詞2人称複数代名詞存在していることからもうかがわれる。そのため、民族としてのガリシアと同等、あるいはそれ以上に、そのミクロ単位への帰属意識が強い場合少なくなく、多くガリシア人は、自己の帰属意識として、居住地区アルデア、パロキア、自治体、県、ガリシア州という具合に、より身近な単位から、同心円的にアイデンティティ形成している。そして、その延長としての連合体としてのスペイン」「スペイン国家の国民としてのスペイン人」については多くガリシア人否定していない、が「民族としてのスペイン人」については否定している。また独立論者分離主義者も存在するが、その出身一部地域偏っていると言われ多数派ではない。また、ガレギスモの流れを汲む民族主義者は、現在ガリシア民族主義ブロックという政党形成し政治において一定の勢力有するものの、その内部は、基本的に左翼主義者であるものの、さまざまな政党グループ集合体で、カタルーニャバスクほどの影響力有していない。 ガリシア人独自性の要である言語の面で、スペイン隣国ポルトガルのポルトガル語類似する部分多く言語学的に両者の元となった言語ガリシア・ポルトガル語、あるいは中世ガリシア語古ポルトガル語などの呼称もある)は古代ローマ属州ガラエキア(英語版)で話されていた俗ラテン語元になっている。この言語は、現在のガリシア州アストゥリアスレオン地方のガリシア隣接地域、およびドウロ川以北北部ポルトガル話されていた。ポルトガル王国独立によって政治的に分断され結果、またレコンキスタ進展でこの言語南部ポルトガル語移植され結果ガリシア語ポルトガル語標準ポルトガル語)の間には徐々に違い生じて行った。ゆえに、ガリシア人中にはスペインから分離してポルトガル合同しようとする運動わずかながらあるが、現在ほとんど政治的に力を持たない。これもスペインにおける分離運動一種呼べるが、「ガリシア民族」を否定することにつながるため、ガリシア内の民族主義者とは対立する場合が多い。また、ガリシアを含むカスティーリャからポルトガル12世紀分離独立して以降1000年い年月が経過しており、言語以外の面でもガリシア人ポルトガル人の間では文化的に政治的にかなりの違い見られることから(たとえばポルトガルその歴史ブラジルアフリカとのつながりが強いが、ガリシアはアルゼンチンベネズエラなどとのつながりのほうが強い)、ポルトガルとガリシアとの間での統一アイデンティティ構築はかなり困難である。また経済面考慮すると、スペイン内にとどまるほうが有利であるとの見方もある。 ガリシアには呼称についての問題存在する現在の州名の正式な呼称はガリシア(ガリシア語: Galicia [ɡaˈliθjɐ])であるが、ガリサガリシア語: Galiza [ɡaˈliθɐ])なる呼称存在するガリサは主に、ナショナリスタ、左翼主義者分離主義者などが好んで使用する州名正式名はガリシアであるが、現在の規範ではガリサ使用認められている。ともに、古代ローマ属州ガラエキアに由来するが、中世文書にはガリサ記されている場合のほうが多い。

※この「ガリシア」の解説は、「スペイン人」の解説の一部です。
「ガリシア」を含む「スペイン人」の記事については、「スペイン人」の概要を参照ください。


ガリシア

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/10 04:51 UTC 版)

スペイン料理」の記事における「ガリシア」の解説

es:Gastronomía de Galicia」および「gl:Gastronomía de Galicia」を参照 ガリシアでは、食材生かしたシンプルな調理法料理がよく食べられている。リアス式海岸で獲れた新鮮な魚介類料理使われており、中でもぶつ切りにしたタコパプリカ、塩をまぶしてオリーブオイル掛けたポルボ・ア・フェイラ (Polbo á feira) は代表的なガリシア料理として知られている。タコ並んでホタテガイ使った料理もガリシアの名物として知られており、ホタテガイサンティアゴ・デ・コンポステーラ巡礼者シンボルになっているまた、ガリシアの沿岸部ではホタテガイのほかに、ムール貝カキ珍味であるペルセベス(カメノテ、Percebes)が獲れるルーゴ県オウレンセ県内陸部地域では肉を使った料理多く豚の肩肉の塩漬けがよく使われる点に特徴がある。豚肉ジャガイモカブ白インゲン豆煮込んだガリシア風スープ (Caldo gallego)、豚の肩肉とカブ煮込み (Lacón con grelos) のような山の幸生かした料理食べられている。内陸部では畜産酪農が盛んであり、ケイショ・デ・テティージャ (Queixo de Tetilla) などの牛乳使ったチーズ作られている。ガリシアはパテパイ発祥の地とも言われパイ様々な具包んだガリシアの庶民料理エンパナーダ (Empanada) は国際的に知られている。 リアス・バイシャススペイン他地域比べて降水量が多いため、果皮厚く病害に強いアルバリーニョ種を原料とした白ワイン多く作られている。ガリシアのワインまつわる伝説一つに、サンティアゴ巡礼でガリシアを訪れたドイツ修道士リースリング種の苗木もたらし修道士もたらしたブドウがガリシアでの白ワイン醸造始まりになったという逸話存在するコマルカ・ド・リベイロではローマ帝国時代からワイン造られており、16世紀にはすでに国外で品質高く評価されていた。ガリシアの代表的ビールであるエストレージャ・ガリシア (Estrella Galicia) は、スペイン各地流通している。

※この「ガリシア」の解説は、「スペイン料理」の解説の一部です。
「ガリシア」を含む「スペイン料理」の記事については、「スペイン料理」の概要を参照ください。

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