ZiS-3 76mm野砲 運用

ZiS-3 76mm野砲

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/05/02 15:46 UTC 版)

運用

ZiS-3は、1個師団あたり1個大隊12門(3個中隊で編成)が配備されたほか、6個中隊24門で編成される独立対戦車連隊にも配備された。ZiS-3は、主に直接火力支援に投入されたが、パックフロントと呼ばれる対戦車砲陣地に配備したり巧妙な陣地構築と偽装による待ち伏せで対戦車戦闘にも従事した。さらに、車両搭載型のZiS-3Shが、SU-76主砲として使用されている。着弾後に発射音が聞こえる高初速から、ドイツ軍からは「ラッチュ(擦過音)・ブム(発射音)」と呼ばれて恐れられた。

III号戦車IV号戦車相手には申し分ない性能を発揮したが、パンターティーガーが相手では分の悪い戦いを強いられた。パンター相手には装甲の薄い側面や防盾を近距離から狙えば撃破は可能であったが、ティーガーの装甲には歯が立たず、主砲を側面から打ち抜くか、キャタピラを破壊して攻撃力か機動力のどちらかを無力化する必要があった。このため、1944年にはより大口径のD-44 85mm野砲とBS-3 100mm野砲が開発されている。

戦後、ZiS-3は予備役に退くが、多くはワルシャワ条約機構加盟国や中東アフリカアジアの親ソ国に供与され、現在でも一部の発展途上国では現役である。また、ロシアでは大祖国戦争の再現イベントで使用するために、少数のZiS-3が保管されている。

登場作品

ゲーム

パンツァーフロント
無印ではプレイヤーは操作できないが、『bis』ではコンストラクションモードにおいてプレイヤー側として操作可能に設定できる。

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